昨年、パソコン業界で話題になったジャンルと言えば、ミニノート(ネットブック)だろう。
「ノートPCは高価」という常識を打ち破って5万円前後という低価格で登場し、爆発的に売り上げを伸ばした。さらに今年前半から、東芝/NEC/富士通/シャープ/ソニーといった国内メーカーも新製品を投入して、市場自体が大いに盛り上がりを見せている。
市場調査会社のBCNによれば、2009年6月におけるノートPC全体の販売台数のうち、33.1%がネットブックで占められていたとのこと。実に3人に1人は、このジャンルを選んでいることになる(関連リンク)。
しかし、ユーザーの興味が高まる一方で、ミニノートが増えすぎてしまったため、現在、どのメーカーが何の機種を出しているのか、どの製品がオススメなのか把握するのが難しくなってしまった。
そこでASCII.jpでは「今の買いが分かる ミニノート特集 2009夏」という特集を用意して、製品選びのコツやそのセットアップ方法を紹介していく。1回目、2回目は国内で販売されているモデルをほぼ集めた「現行モデルを把握 ミニノート完全ガイド」をお届けしよう!
ASCII.jpルールでミニノートを定義!
ネットブックやUMPCといった定義は難しく、各パソコンメーカーもこのジャンルの呼び名を統一していない。そこで本特集では、ユーザーニーズに合わせて条件を設けて、それに合った製品を「ミニノート」と呼んで話を進める。
- CPUにAtomを採用
- 液晶ディスプレーが12インチ未満
- 価格が8万円以下
- OSがWindows XP
目次
最新のトレンドを押さえるべし!
液晶ディスプレーがより高解像度に
ひと昔前は1024×600ドットという解像度が主流だったミニノートだが、最近では高解像度のモデルも増えつつある。ASUSTeKの「Eee PC 1101HA」、Acerの「Aspire One 751」、Dellの「Inspiron Mini 10」、HPの「HP Mini 2140 Notebook PC」、ソニーの「Vaio W」といったモデルでは、10〜11インチの液晶ディスプレーで1366×768ドットという高解像度を実現している。
HDDの採用が主流に
2008年はストレージがSSD/HDDと二分されていたミニノートだが、ここ半年で登場したモデルはほとんどが160GBのHDDを採用するようになった。160GBあればたいていの人はメインマシンとして使えるだろうが、ASCII.jpの読者なら不足するかも!?
10時間台の長時間駆動モデルも登場
バリエーションが増えたことにより、バッテリー駆動時間をウリにするモデルも出てきた。中でも、ASUSの「Eee PC 1101HA」や東芝の「dynabook UX」(UX/25JBL)などはスペック値で10時間を超える駆動時間をうたっている。
デザインバリエーションが充実
価格の安さに引かれて女性もミニノートを手にするようになったせいか、天板などのデザインに凝るメーカーも増えてきた。HPの「HP Mini 110」では、花柄をあしらった大胆なデザインの天板も選べる。ソニーの「Vaio type P」は、オンライン直販で注文した場合に柄付きの「プレミアムデザイン」が選べる。
Microsoft Office搭載モデルも
最近では大半のメーカーにおいて、ライセンスを2年間に区切った「Microsoft Office Personal 2007」が付属するミニノートを用意するようになってきている。本特集のカタログではOfficeについては細かく記載していないため、必要な人は追加で調べておこう。
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