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夏休みをゲーム三昧で過ごすためのPC自作 第2回

FPSを徹底的に楽しむPC! そのスタンダード環境を探る!

2009年07月17日 23時59分更新

文● Jo_Kubota

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グラフィックのリアルさを追求する設定

「Far Cry 2」のベンチマークの設定画面

(10)Overall(全ての設定を一括で変更)

 以下の細かいオプション設定をLow~UltraHighまで一括して設定することができる。ただし、DirectX 9と10では、設定範囲に違いがあるので注意したい。全ての項目で最大画質を設定できるのは、DirectX 10を選んでいる時だけだ。
 というわけで、Overallで設定を変更するとどのように表現が変わるのか、ベンチマークのムービーシーンで見ていただこう。

DirectX 9 Low

DirectX 10 Very High

 DirectX 9 Lowでは、あっさりとした表現となり、DirectX10 Very Highでは細かいところまで描写されているのが分かる。

(11)Vegetation (植物)

 DirectX 9モードではLow~VeryHighまでの4段階、DirectX 10モードではHighとVery Highの2択となる。この設定では、木以外の植物(草など)の表現を変更することができる。LowやMediumでは、微妙な葉の表現が薄っぺらになり、High以上では葉の葉脈などの凹凸や陰影などが表現され、よりリアルになる。

(12)Shading(シェーダ品質)

 シェーダの品質を設定する項目。DirectX 9ではLow~Ultra Highまで、DirectX 10ではHigh~Ultra Highまで設定できる。
 シェーダはあちこちで利用されているため、ここの負荷は比較的高い。顕著に現れるのは水面があるシーンだ。ミドルクラス以上のビデオカードを使っているならVery High以上を、ローエンドならHighもしくは、それ以下に設定するとよいだろう。

(13)Terrain(地形表現)

 地形の品質を設定する項目。DirectX 9ではLow~Ultra Highまで、DirectX 10ではHigh~Ultra Highまで設定できる。
 ここでは遠景表現の品質が変わり、設定が高いほど、遠くの地形が細かく描写され、低くなるほど、遠景の表現が省略される。ただ、効果のほどは分かりにくく、パフォーマンスへの影響も低めなのでミドルクラス以上のGPUならHigh以上でも大丈夫だ。

(14)Geometry(ジオメトリ)

 こちらも地形の品質を設定する項目。DirectX 9ではLow~Ultra Highまで、DirectX 10ではHigh~Ultra Highまで設定できる。
 Terrainでは地形の表面の表現が主体だが、こちらはオブジェクトの表現方法が主体となっている。Lowでは遠景のオブジェクトが省略され、Ultra Highでは遠くの物体も描かれる。

(15)Textures(テクスチャ)

 DirectX 9ではLow~Ultra Highまで、DirectX 10ではMedium以上を設定できる。設定が高いほどテクスチャ(表面の質感)が向上するが、見た目の印象は設定を変えても、それほど大きく変化しない。その割りにパフォーマンスに与える影響は大きいので、ローエンドのGPUでは、High以下、ミドルクラス以上ならVery High以上を設定するとよいだろう。

(16)Shadow(影)

 DirectX 9ではLow~Ultra Highまで、DirectX 10ではHigh以上を設定できる。文字通り影の品質を設定する。比較的パフォーマンスに与える影響は大きいので、重い場合は設定を下げてみよう。

(17)Ambient(アンビエント)

 DirectX 9ではLow~Highまで、DirectX 10ではHighに固定される。Ambientとは環境という意味だが、設定を変えても特に大きな変化は認められない。恐らく光の反射(環境光)の設定と思われるが、パフォーマンスへの影響もほとんどないためHighのままでOKだ。

(18)HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)

 DirectX 9ではチェックを入れるとONとなり、DirectX 10では常時ONとなる。HDRとは、いわゆる人間の視覚で起こる眩しさや、明るさの落差を表現するもので、有効にしておくことで、ダイナミックレンジが広くなったように表現される。(実際のダイナミックレンジはディスプレイの輝度に左右される) ほとんどのゲームがそうであるように、Far Cry 2でも、ハイライト表現が誇張される。

(19)Bloom(ブルーム)

 これはHDRとセットで用いられるものでハイライト部分の光の滲み、誤解を恐れずに言えば、よりハイライト表現を誇張する効果がある。HDRとセットで有効にしよう。

(次ページへ続く)

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