グラフィックのリアルさを追求する設定
(10)Overall(全ての設定を一括で変更)
以下の細かいオプション設定をLow~UltraHighまで一括して設定することができる。ただし、DirectX 9と10では、設定範囲に違いがあるので注意したい。全ての項目で最大画質を設定できるのは、DirectX 10を選んでいる時だけだ。
というわけで、Overallで設定を変更するとどのように表現が変わるのか、ベンチマークのムービーシーンで見ていただこう。
DirectX 9 Low
DirectX 10 Very High
DirectX 9 Lowでは、あっさりとした表現となり、DirectX10 Very Highでは細かいところまで描写されているのが分かる。
(11)Vegetation (植物)
DirectX 9モードではLow~VeryHighまでの4段階、DirectX 10モードではHighとVery Highの2択となる。この設定では、木以外の植物(草など)の表現を変更することができる。LowやMediumでは、微妙な葉の表現が薄っぺらになり、High以上では葉の葉脈などの凹凸や陰影などが表現され、よりリアルになる。
(12)Shading(シェーダ品質)
シェーダの品質を設定する項目。DirectX 9ではLow~Ultra Highまで、DirectX 10ではHigh~Ultra Highまで設定できる。
シェーダはあちこちで利用されているため、ここの負荷は比較的高い。顕著に現れるのは水面があるシーンだ。ミドルクラス以上のビデオカードを使っているならVery High以上を、ローエンドならHighもしくは、それ以下に設定するとよいだろう。
(13)Terrain(地形表現)
地形の品質を設定する項目。DirectX 9ではLow~Ultra Highまで、DirectX 10ではHigh~Ultra Highまで設定できる。
ここでは遠景表現の品質が変わり、設定が高いほど、遠くの地形が細かく描写され、低くなるほど、遠景の表現が省略される。ただ、効果のほどは分かりにくく、パフォーマンスへの影響も低めなのでミドルクラス以上のGPUならHigh以上でも大丈夫だ。
(14)Geometry(ジオメトリ)
こちらも地形の品質を設定する項目。DirectX 9ではLow~Ultra Highまで、DirectX 10ではHigh~Ultra Highまで設定できる。
Terrainでは地形の表面の表現が主体だが、こちらはオブジェクトの表現方法が主体となっている。Lowでは遠景のオブジェクトが省略され、Ultra Highでは遠くの物体も描かれる。
(15)Textures(テクスチャ)
DirectX 9ではLow~Ultra Highまで、DirectX 10ではMedium以上を設定できる。設定が高いほどテクスチャ(表面の質感)が向上するが、見た目の印象は設定を変えても、それほど大きく変化しない。その割りにパフォーマンスに与える影響は大きいので、ローエンドのGPUでは、High以下、ミドルクラス以上ならVery High以上を設定するとよいだろう。
(16)Shadow(影)
DirectX 9ではLow~Ultra Highまで、DirectX 10ではHigh以上を設定できる。文字通り影の品質を設定する。比較的パフォーマンスに与える影響は大きいので、重い場合は設定を下げてみよう。
(17)Ambient(アンビエント)
DirectX 9ではLow~Highまで、DirectX 10ではHighに固定される。Ambientとは環境という意味だが、設定を変えても特に大きな変化は認められない。恐らく光の反射(環境光)の設定と思われるが、パフォーマンスへの影響もほとんどないためHighのままでOKだ。
(18)HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)
DirectX 9ではチェックを入れるとONとなり、DirectX 10では常時ONとなる。HDRとは、いわゆる人間の視覚で起こる眩しさや、明るさの落差を表現するもので、有効にしておくことで、ダイナミックレンジが広くなったように表現される。(実際のダイナミックレンジはディスプレイの輝度に左右される) ほとんどのゲームがそうであるように、Far Cry 2でも、ハイライト表現が誇張される。
(19)Bloom(ブルーム)
これはHDRとセットで用いられるものでハイライト部分の光の滲み、誤解を恐れずに言えば、よりハイライト表現を誇張する効果がある。HDRとセットで有効にしよう。
(次ページへ続く)
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