美麗テンプレを使いつつ、しっかりこだわれる
そもそも、デジカメ写真をもとに紙のアルバムをゼロから作るとなると相当大変だ。アルバムに入れる写真を選ぶだけでも意外と手間なのに、写真ごとに貼り付ける位置を決めて、リサイズして、背景の色を指定して、文字を入れて……といった具合に、やることは山ほどある。
こだわる人なら「このページにもう1枚写真を入れたいなぁ」と、作業途中にまた写真を選ぶステップに戻ったりするかもしれない。だが、そうやって突き詰めて行くうちに土日が終わって結局アルバムは作れなかった、なんてことになったら家族や友人に面目が立たない。
その点、iPhotoなら、「テーマ」(テンプレート)を選んで写真を当てはめていくだけなので、かなり省力化できる。
しかも、iPhotoが用意しているテーマのデザインが秀逸だ。余白の取り方や文字の置き方など、アップルお得意のツボをおさえた上品なレイアウトとなっている。テーマを選んで、そこに写真を自動で流し込むだけでも、それなりにカッコいい作品に仕上がってしまうのだ。
13種類から選べるテーマ
お手軽にテーマを使うといっても、ユーザーがまったく自由にできないわけではない。選べる内容はテーマによって若干異なるが、基本的には以下のように、こだわりたい部分はちゃんとカスタマイズできるようになっている。
その1:表紙を選べる
その2:ページレイアウトを素早く変えられる
その3:背景の色も選べる
その4:地図やトビラページも作れる
さまざまなページレイアウトが用意されているので、同じテーマを使ったとしても作り手の個性が出るだろう。しかもユーザーがあれこれカスタマイズしても、基礎がしっかりしているのでレイアウトが崩れない。
さらにオンラインで注文した、後日配送されたブックは、アップルらしい完成度を誇る。写真が多少アレでも、紙のアルバムとして出力するとソツなくまとまってしまうのが不思議だ。まさに「アップルマジック」と言えるだろう。
春休みやゴールデンウィークなど、直近で撮り貯めた写真がある人も多いはず。また「ジューンブライド」の時期に結婚式をあげるという親戚・友人を撮る人もいるだろう。
そうした思い出をブックという「作品」に昇華しておけば、何かのタイミングに見直したり、相手にプレゼントしたりできる。デジタル全盛の今でも、ブック(紙のアルバム)をコミュニケーションツールとして活用する余地はまだまだあるのだ。
さて、お次はブックを作る手順をひと通り見ていこう。
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