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山谷剛史の「中国IT小話」 ― 第45回

洒落たカフェのPCのOSもやっぱり海賊版

2009年05月19日 12時00分更新

文● 山谷剛史

今回の舞台である、中国のカフェ「YOS・MITE(悠仙美地)」
今回の舞台である、中国のカフェ「YOS・MITE(悠仙美地)」

中国のカフェでパソコンを借りてみる

 中国での外食といえば、質素な食堂しかないなんて風景は10年前の話で、今や大都市はおろか、省の2番手3番手の小都市ですら、見た目はオシャレなカフェがある。

 正直、上海の繁華街のカフェならいざ知らず、他の地域のカフェはサービスの質がイマイチ(食堂よりはマシではあるが)。

 とはいえ、客も地元では中の上以上の人々が利用するだけあって、静かだし、分かりやすいほど傲慢な態度を示す客は少ない。

 何より高級な店だけあって、ソファーが柔らかいし、ネットも店の無線LANスポットが利用できたり、LANコネクタを各席に配備していたりする。外で取材してすぐに原稿を書きたいときには、こうした店は重宝する。

YOS・MITE店内。ソファーも完備
YOS・MITE店内。ソファーも完備

 南京をメインに展開するカフェ「YOS・MITE(悠仙美地)」は、既存のカフェのネット接続サービスの上を行く「ノートパソコン貸し出しサービス」を行なっている。

筆者のオーダーした海鮮鰻チャーハン。値段は約300円(21元)
筆者のオーダーした海鮮鰻チャーハン。値段は約300円(21元)

 筆者が立ち寄ったYOS・MITEで、たまたまこのサービスがあるのを発見し、ノートパソコンを借りてみた。ついでにお腹も空いていたので、安価なチャーハンをオーダーした。

 店員に「ノートパソコンを借りられるか?」と聞くと、2つ返事で「可以!(OKの意。発音はクーイー)」と答え、しばらくして2スピンドルのノートパソコンを持ってきてくれた。

店員がレンタルノートパソコンをロックする
店員がレンタルノートパソコンをロックする

 ACアダプターはない。店員は盗難防止のため、ノートパソコン本体とテーブルの柱をロックで繋げると「30分で大丈夫ですか?」と聞いてきた。なるほど30分貸し出しがルールらしい。ACアダプターを持ってこないのも頷ける。

神舟の「天運F1600」のカタログスペック
神舟の「天運F1600」のカタログスペック。定価は2699元(約3万8000円)

 借りたノートパソコンのメーカーは、中国で激安パソコンメーカーとして知られる「神舟」(HASEE)の「天運F1600」というモデル。なんと、今年(2009年)の1月に発売されたばかりの最新モデルだった。

 たまたまこのカフェでのパソコン貸し出しサービスが始まったばかりなのかも知れないが、何にしても運がいい。

 神舟のパソコンは、できるだけありふれたパーツで組み立てて、OSをはじめとしたソフトウェアを入れずにコストダウンするのが特徴。この天運F1600も例外でなく、OSにWindowsを採用していない。

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