水中の魚を綺麗に撮りたい
水中モードは本来、別売の「防水プロテクター」を使用して水中での撮影シーンに適応するモードだ。
ただ、防水プロテクターがなくても使えたりする。試しに水族館で使用してみたところ、彩度とコントラストが上がる設定になるためか、魚の色がハッキリと出るようになった。
水中用のホワイトバランス設定というわけでもないので、水上でもコントラストと彩度を際立たせたいときに使えそうだ。
フラッシュを使うか使わないか迷った時は……
手動で設定できるシーンモードは17種類。その中でちょっと変わっているのは「高感度2枚撮り」モードだ。高感度での撮影時に、フラッシュを発光する/しないで2回シャッターを切る。フラッシュ光が必要かどうか迷うようなシーンで便利だ。
フラッシュを使用することで、撮影対象の色調が現場の光源の色調から若干ノーマルに近くなる。しかし、基本的に高感度での撮影をメインとしているため、光源の色調がオートホワイトバランスの範囲を超えていると画像の色調が引きずられやすい。
さらにフラッシュの発光制御を行なう「iフラッシュ」の機能が、現場の光量とフラッシュ光のバランスを取ろうとするので照明の色調は残りやすくなるようだ。
だとしても、いままでのデジタルカメラではフラッシュを使用すると現場の雰囲気を壊すものや光の届いていない範囲は真っ暗になるものが多かったので、実際に迷ってしまうような場合に試してみるといいだろう。
夜景モードは2種類
マニュアルモードも完備
夜景モードは、撮影感度を上げて手持ちの撮影でも手ブレを起こしづらくする通常のタイプと、三脚の使用を前提としたものの2種類がある。
夜景(三脚)モードでは、最長3秒のスローシャッターになるので基本的にしっかりしたものを使用しよう。
通常の夜景モードでも、明るさ次第では1/8秒までスローシャッターになるので、確実にブレを止めたいのであれば三脚の使用をお勧めする。