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ATOK 2006 for Windows

ATOK 2006 for Windows

2006年03月27日 00時00分更新

文● 細谷 滝音

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小粒でピリリと辛い、ATOKならではの機能

 細かい機能となるが、新機能の“日付入力支援”もなかなか便利だ。「きょう」と入力して変換すると、今日の日付が変換候補の中に出てくる。書類の中で西暦ではなく年号で記述しなくてはならないが、「今日が平成何年の何日だったかとっさに思い出せない」といったケースは意外に多いものだ。そんなとき、西暦と和暦を相互に変換する機能は重宝する。

日付入力支援
日付入力支援。「きょう」「きのう」「ひづけ」などの言葉で変換できるほか、西暦と和暦の相互変換も可能だ。

 バージョンアップのたびに、必ず最新情報を反映させている、地名や組織名の“名称変更アシスト”機能ももちろん健在だ。これは、合併した市町村や官公庁を、最新の名称に直してくれる機能で、普通に使っているぶんにはそれほど便利さを意識しないかもしれないが、地名を入力する機会が多い仕事に携わる人には重宝する機能だろう。

名称変更アシスト
名称変更アシスト。合併や名称変更の行なわれた市町村や官公庁の名称なども現在の名称に変換してくれる。

 2002年発売のATOK15以来、対応地域を増やしてきた“話し言葉モード”の方言対応も、ついに全国対応となった。“話し言葉関西モード”“北海道東北モード”“九州モード”“中部北陸モード”“中国四国モード”に加え、主に北関東の方言に対応した“関東モード”が追加されている。話し言葉モードの切り替えは、ATOKパレットの「般」ボタン(デフォルト設定の一般モード)をクリックすることで行なえ、文語を含む全国8地域の話し言葉を選ぶことができる。話し言葉モードでは、「行かへん(関西)」「行こまい(北陸)」「行くたい(九州)」のように、各地の話し言葉の特徴を残した変換ができるようになる。

方言入力モード
話し言葉モードの切り替え画面。

 すぐには気づかないかもしれないが、最新の時事用語やトレンド用語を常にフォローしているのも、ATOKの楽しい特徴だ。試しに自分の好きなアイドルの名前などを入力してみると、思わず「なんと、こんな単語も正しく変換できるのか!」と驚くはずである。

 日本語を入力するという作業は、パソコンを使う人ならば誰もが避けられないものだ。しかし、誤変換への慣れや、タイピング速度の向上は必ずしも必須ではない。ATOK 2006は、変換候補を順繰りに探すぐらいなら、その労力を別のところ――特に文章全体の推敲にこそつぎ込みたい、そう考える人のためのソフトだ。特に、避けられないものと思っていた日本語入力の煩わしさから解放してくれる“訂正学習”や“推測変換”、文章の質を高められる“電子辞典連携”などは、一度使ったら離れられなくなる機能ではないか。

ATOK 2006 for Windowsの主なスペック
製品名 ATOK 2006 for Windows
OS Windows 98/Me/2000(SP4以上)/XP/XP Professional x64 Edition
CPU/メモリー 使用しているOSが推奨する環境に準ずる
HDD 130MB以上

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