【2005 CES Vol.5】試作機を各社が展示のBlu-ray、ハリウッド映画でアピールのHD DVD――次世代DVD規格 仁義なき戦い@CES
2005年01月09日 22時32分更新
対応機器の展示は少ないものの、映画コンテンツでアピールしたHD DVD陣営に対して、BD陣営は多くの家電/パソコンメーカーが対応機器を参考出品し、結果としてまったく対照的なアピールが行なわれることになった。
民生用のBDプレーヤーやレコーダーは、すでにソニーや松下電器産業が発売しているレコーダーも合わせると、筆者が目にしただけでも9機種ほどがあった。特に松下とフィリップスは民生用機数種にBDメディア(ROM、R、RE)を出展するなど、力の入った展示が行なわれていた。韓国のサムスン電子社やLG電子社など、コストパフォーマンスに優れたドライブ製品の製造に長けた韓国メーカーがいち早く製品化に取り組んでいるのも、今後の普及ペースを考えると重要なポイントだろう。
パソコン用ドライブは、パイオニアや松下電器、フィリップスなどが試作機の展示を行なった。松下電器はノート用の薄型ドライブなど3種類を展示するなど、迅速な製品展開を目指しているようだ。パイオニアのBDドライブについては、いつでも製品化は可能な段階にあるものの、出展されていたドライブはCDの読み書きに対応していないため、製品化の時期については未定とのこと。2層式メディア1枚で50GBの容量は、ビデオコンテンツを多数所有するユーザーには実に魅力的である。ハイエンドユーザーに対しては現時点でも需要のあるドライブと思われるので、早期の製品化に期待したいところだ。