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【2005 CES Vol.7】ぶっちぎり人気の『iPod』は関連商品も花盛り――iPod対応カーオーディオからBluetoothトランスミッターまで

2005年01月11日 10時19分更新

文● 編集部 小西利明

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iPod対応カーオーディオを出展しているクラリオンブースの入口には、U2 Special EditionのiPodの大きな絵が飾られていた
iPod対応カーオーディオを出展しているクラリオンブースの入口には、U2 Special EditionのiPodの大きな絵が飾られていた

携帯デジタルオーディオプレーヤーの中ではぶっちぎりの人気を誇る、米アップルコンピュータ社(Apple)の『iPod』。“2005 International CES(Consumer Electronics Show)”でも家電メーカーやパソコン周辺機器メーカーがiPod追撃の製品を多数出展してはいるが、iPodの地位を揺るがすだけのものは見当たらない。Apple自体はCESには出展しないが、iPod関連の商品はCES会場のそこかしこで目にすることができ、もはやiPodは一種のディファクトスタンダードとなりつつあるという印象を強くした。ここでは会場で見かけたiPod関連製品の中から、注目の品々をご紹介しよう。

iPodをカーオーディオデバイスに

自動車大国アメリカならではと言えるのが、iPodをカーオーディオと連携させるための関連製品群だ。iPodを車内で固定するためのホルダーや、シガーライターソケットからiPodに給電するアダプターなどはあちこちで目にすることができる。さらにはカーオーディオとiPodを接続して、iPod内の音楽をカーオーディオで聴くための専用機器類も、各社から出展されていた。

パイオニア(株)の『CD-IB100』は、iPodと同社のカーオーディオ機器を接続するためのインターフェースアダプターである。アダプターとiPod接続用のケーブルが同梱され、カーオーディオ側との接続は車載デジタル機器用インターフェース規格の“IP-Bus”を使用する(ケーブル同梱)。iPodのバッテリーへの充電も可能だ。同社のDVD対応カーオーディオ『AVH-P5700DVD』との連携すると、カーオーディオ側の液晶タッチパネルで、iPod内の楽曲を再生や検索したりできる。また文字情報用のパネルだけを備えるカーオーディオ機器と接続した場合、曲名やアーティスト名などを表示させることもできる。

パイオニアのiPodインターフェースアダプター『CD-IB100』。iPodと同社のカーオーディオを接続して、オーディオ機器側から操作できるようになる
パイオニアのiPodインターフェースアダプター『CD-IB100』。iPodと同社のカーオーディオを接続して、オーディオ機器側から操作できるようになる

iPodとの連携に、非常に力を入れていたのがクラリオン(株)だ。同社ブース入口のディスプレーには、iPod U2 Special Editionの姿がデカデカと映し出されており、力のいれ具合がうかがえる。昨年12月に発表された“iPod対応DVD/ワイド7インチAVセンターユニット”『VRX755VD』が出展されており、タッチパネルを備えたワイド液晶画面にiPod mini風の操作画面が表示されていて、iPodの操作系を再現している。接続されたiPodへの給電機能も備える。またDVD/ビデオCD/CD/MP3、米Sirius Satellite Radio社の有料衛星ラジオ放送などの再生にも対応する。北米では1月に販売開始の予定で、日本や欧州での販売も予定されているとのこと。

クラリオンのカーAVシステム『VRX755VD』。液晶パネル上にiPod風の操作パネルを表示できる
クラリオンのカーAVシステム『VRX755VD』。液晶パネル上にiPod風の操作パネルを表示できる

米国の自動車用品メーカーMonster Cable Products社も、iPodとカーオーディオを接続するためのインターフェースユニット『iCruze for iPod』を出展していた。カーオーディオ側との接続には同社製の別売り専用ケーブルを用いるようで、カーオーディオ側にアルパイン(株)のM-Busインターフェースが必要。同社はシガーライターソケット給電機能を持った、iPod用FM放送トランスミッター『iCarPlay Wireless for iPod』も出展していた。これはiPodで再生された音楽をFMラジオ放送の電波として発信することで、カーラジオ経由でiPod内の音楽を聴くものだ。

米Monster社のiPod用インターフェースユニット『iCruze』。左側のケーブルがiPodにつながる iPodの音楽をFM放送で飛ばすトランスミッター『iCarPlay Wireless for iPod』。操作はiPod本体でしなくてはならないが、面倒な配線いらずなのは便利そうだ
米Monster社のiPod用インターフェースユニット『iCruze』。左側のケーブルがiPodにつながるiPodの音楽をFM放送で飛ばすトランスミッター『iCarPlay Wireless for iPod』。操作はiPod本体でしなくてはならないが、面倒な配線いらずなのは便利そうだ

その他にも、Appleの直販サイト“Apple Store”にてiPod関連アクセサリーを販売している米Belkin社も、車載用ホルダーやシガーライターソケット給電アダプターなど、多数の製品を出展していた。また残念ながら発表前製品とのことで写真撮影は禁止されたのだが、Bluetoothを利用してiPod内の音楽をBluetooth対応機器に飛ばす“Bluetoothトランスミッター”といった新製品も出展されていた。米国でのiPod関連市場は今まさに花盛りといったところだろう。

iPod関連商品を多数製造している米Belkin社のブース。ホルダーから給電プラグ、トランスミッターから、iPodをボイスレコーダーやフォトストレージとして使う機器まで、多彩な製品を扱っている BelkinのiPod関連商品の一部。シガーライターソケットから給電するアダプターが人気なのは、いかにも米国らしい
iPod関連商品を多数製造している米Belkin社のブース。ホルダーから給電アダプター、トランスミッターから、iPodをボイスレコーダーやフォトストレージとして使う機器まで、多彩な製品を扱っているBelkinのiPod関連商品の一部。シガーライターソケットから給電するアダプターが人気なのは、いかにも米国らしい

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