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三洋電機とテムザック、留守番ロボット『番竜』を12月より先行予約販売開始――「2003年度末に市販化を目指す」

2002年11月06日 23時59分更新

文● 編集部 佐久間康仁

三洋電機(株)と(株)テムザックは6日、都内で記者会見を行ない、3月に共同開発の発表を行なったユーティリティーロボット“T7S”に匂いセンサーや映像通信機能を追加した留守番ロボット『番竜 T72S』を開発、12月にウェブサイト(http://www.banryu.jp)上で限定50台の先行予約販売を開始すると発表した。価格は現時点で未定だが、「3月の発表時点では軽自動車並みに抑える、と説明しましたが改良を重ねていくうちにそうもいかなくなり、200万円を切る程度になりそう」(テムザック 代表取締役社長 高本氏)とのこと。

『番竜 T72S』
『番竜 T72S』

番竜は、カメラ/マイク/スピーカー/人感(赤外線)センサー/匂いセンサー/音センサー/温度センサーなどを搭載し、留守宅での不審者の侵入や火災の発生を検知すると、内蔵通信装置で携帯電話やPHSなどに知らせるという留守番を主目的とする4足歩行ロボット。移動速度は分15m程度で、タイヤではなく対角線上の足を交互に動かしながら重心を移動する4足歩行が行なえる。10cm程度の段差(設計上は15cmまで可能)を足先の光センサーで自動検知し、乗り越える機能もあるが、階段の昇降は不可能という。また、通信機能を内蔵し、赤外線センサーで人の動きを、匂いセンサーで火事になる直前の焦げ臭い匂いを、それぞれ検知すると指定された相手に連絡する機能を持つ。現在、綜合警備保障(株)との提携を進めており、ユーザーへの連絡とともにセキュリティー会社への通報機能も搭載される予定になっている。

出席者 出席者
記者会見の出席者。左から三洋電機 豊島明氏、テムザック 高本陽一氏、福岡県副知事 武田文男氏匂いセンサーの開発に携わった金沢工業大学 南戸秀仁氏、新コスモス電機(株) 笠原浩氏

発表会場には、番竜を共同開発した三洋電機(株) ソフトエナジーカンパニーシステム技術部長の豊島明氏と(株)テムザック 代表取締役社長の高本陽一氏、およびテムザックの本社がある福岡県の副知事 武田文男氏、匂いセンサーの開発に携わった金沢工業大学 工学部先端材料工学科の南戸秀仁氏、新コスモス電機(株) 研究開発本部新分野開発部の笠原浩氏が列席し、開発意図とデモンストレーションを行なった。

デモンストレーション PHS Lookwalk
テムザック 高本陽一氏が実演を交えて番竜のデモを行なった会場ではPHSの電波状況が悪く、最初は通信に苦労したが、無事“不審者発見”の知らせをPHSに連絡するとともに、遠隔操作のデモも行なわれた

まず、三洋電機の豊島氏から「実用的なロボットを販売するということに意義がある。オレンジと青の2色を用意し、12月1日に予約受け付けを開始、3~4月ころに購入希望者の手元に届く予定。開発については、メカ部分をテムザックが、バッテリーやソフトウェアなどの応用技術を三洋電機が担当した。この限定販売の結果やユーザーからの意見を吟味して、量産設計を考えていく。2003年度末の量産、市販化を目指したい」と説明があった。

続いてテムザックの高本氏がデモンストレーションを交えた詳しい説明を行なった。それによると、番竜には赤外線センサーで不審者の侵入を見張る“留守番モード”、ユーザーの声を認識して指示通りにお座りやお手、休めなどの芸を見せる“ペットモード”、携帯電話(デモではNTTドコモのPHSを使用)による“遠隔操作モード”の3種類がある。留守番モードでは、赤外線センサーで不審者を発見すると内蔵スピーカーから吼える声が出ると同時にカメラが自動的に撮影し、画像をユーザーの携帯電話に転送する(デモではPHSの動画配信サービス“Lookwalk”を使用していたが、FOMAにも対応可能とのこと)。また、遠隔操作モードに移行して、番竜のカメラとスピーカー、マイクを使って相手(不審者)に話しかけることもできる。遠隔操作もPHSのみで可能で、壁や障害物があるとたとえユーザーが前進の指示を出していても自動的に手前で停止して、乗り越えられる高さかどうかを足先の光センサーで測定する。会場では5cmと10cmの段差を自分で発見し、乗り越えるデモが行なわれたが、右前足と左後ろ足を同時に持ち上げ、残りの足で体を支えながら重心を移動しつつ前方に歩を進める、という極めてゆっくりながら安定感のある移動システムを見せた。

青バージョン 青側面 赤バージョン
青い番竜は一角獣をモチーフにしたらしい。口を開き、目が光って不審者を威嚇する。泣き声は恐竜をイメージさせるもの外観はまだ試作機で、先行販売モデルについても、写真のものとは変わる可能性があるという。特に間接部分のギアなどは露出しなくなるだろう2つの角を持つ赤バージョン。機能は青と同一

記者からの「既存の警備サービス会社に対するメリットは?」という問いに対しては、「一般的に、家の中にカメラなどを置いて警備会社に監視されるというのは嫌がられるため、家の外にのみカメラを設置するケースが多い。このロボットは映像をユーザーの手元に携帯電話(PHS)回線を通じて直接送ると同時に、異常があったことを警備会社にも知らせるので、プライバシーを心配する向きでも安心して家庭内に置ける」(高木氏)と答えた。同様の理由から、インターネット経由での通信機能を最初から持たせるつもりはないとのことだが、ユーザーの要望があれば無線LAN機能を内蔵させることは可能だという。

赤正面 赤側面 赤上部
正面から見たところ側面を見たところ。吼えると同時に尻尾も動く上から見たところ

本体サイズは幅800×奥行き1000×高さ700mm、重量は約40kg。バッテリーは7000mAhのニッケル水素充電池(20HR-D)で、動作時間は1時間程度。有線駆動も可能。

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