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PCG-FX77S/BP

PCG-FX77S/BP

2002年02月07日 01時34分更新

文● 別冊ASCII編集部・中西祥智

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バイオらしさは
ソフトにある

「MovieShaker」の画面。取り込んだ映像を,ボタンひとつで自動的に編集してくれるソフト。穏やかなものから激しいものまで,いくつかのパターンを選択でき,またエフェクトをかけた文字をテロップ表示することも可能。
 冒頭でFXを“バイオらしくない”と書いた。確かにハードウェア面ではそうだが,プリインストールするアプリケーションソフトでは,“バイオらしい”ものを満載している。春モデルのPCG-FX77V/BPは,ダウンロードした音楽データをMDに保存できる“Net MD”にも対応した音楽編集ソフト「SonicStage Ver.1.1 for VAIO」や,映像を自動的に編集するソフト「MovieShaker Ver.3.3」,画像管理ソフト「PictureGear Ver.5.1」など,バイオ特有の豊富な映像・音楽ソフトがそろっている。

 また,Windows XPでは,たとえばPCカードスロットにアダプタ経由でコンパクトフラッシュを挿入するなど,外部からメモリカードやストレージデバイスが追加されると,Explorerを起動したり,特定のフォルダにファイルにコピーしたりといった動作を選択できるウィンドウが起動する。これはFXに限らないが,バイオにはビューワーソフト“VisualFlow Ver.2.1”がプリインストールされており,カードを挿したときに起動するウィンドウからVisualFlowを選択して,画像や映像をサムネイル表示することが可能だ。

 なお,FXは出荷時の状態で,プリインストールされているCD-R/RWライティングソフト「Drag'n Drop CD Ver.2.0」のアイコンが,デスクトップ右側に常駐する。CD-RやCD-RWに書き込みたいデータがあれば,Drag'n Drop CDのアイコンにドラッグ&ドロップして,作成ボタンを押すだけで書き込みが行なえる

 Officeについては,2001年冬モデルでは全モデルにOffice XP Personalをプリインストールしていたが,春モデルでは最下位モデルのPCG-FX11Vにはインストールされない。



コストパフォーマンスは
やはり優秀

PCG-FX77S/BPの同梱物。L字型のパーツは,ウェイトセーバ。モデムケーブルのほか,ビデオケーブルも付属する。
 FXの春モデルの価格はオープンプライスだが,ソニー関連会社のソニースタイルドットコム・ジャパンが運営するWeb直販サイト“ソニースタイル”では,PCG-FX77V/BPが20万9800円,PCG-FX55V/BPが17万9800円,PCG-FX11Vが14万9800円となっている。最上位モデルのPCG-FX77V/BPを他メーカーのほぼ同スペック(Mobile PentiumIII-1GHz相当を搭載)マシンと比較すると,日本電気の「LaVie L(LL750/2D)」の編集部予想価格が21万円程度,富士通の「FMV-BIBLO NB(NB9/1000L)」の編集部予想価格が21万円強,デルコンピュータの「Inspiron 2500」をFXとほぼ同じスペックにカスタマイズすると23万5800円となる。他メーカーとほぼ同列の価格で購入できそうだ。価格とスペックでほとんど差がつかないとなれば,あとはユーザーがどういった用途で使うかによって,選ぶ機種は決まる。ビジネス用途でOfficeさえ搭載していればいいというユーザーであれば,どのメーカーでもかまわない。だが,ハード面でいかにバイオらしくなくとも,FXはバイオがバイオたる所以のアプリケーション群を多数搭載している。多少なりとも映像・音楽関連で遊んでみたいという人は,やはりバイオノートFXを選ぶべきだろう。



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