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PCG-GR9E

PCG-GR9E

2002年02月05日 13時50分更新

文● 別冊ASCII編集部・中西祥智

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PCG-GR9E

ソニー

オープンプライス

ソニーのフラッグシップノートPC「バイオノートGR」。その最上位モデルがPCG-GR9F/Pだ。Mobile PentiumIII-M-1.20GHzにUXGA液晶を搭載し,インターフェイス類も充実している。ほぼ同スペックの前モデルPCG-GR9Eを基に,PCG-GR9F/Pの驚異の性能を解剖する。

本稿にて紹介している製品は、2002年1月末時点で次期製品が発表または発売されております。本文中では次期製品にも触れておりますので、次期製品を「読み解く」際にお役立てください。(別冊ASCII編集部/ASCII24 Review)

持ち運べる!? バイオノートの
フラッグシップマシン

 2002年1月中旬の時点で,Intelのモバイル向けの最速CPUは,Mobile PentiumIII-M-1.20GHzだ。このCPUを搭載するのが,ソニーのA4ノートPC「バイオノートGR」(PCG-GR9E)である。

 GRの製品コンセプトは,“スリムなボディと高性能を両立させたバイオノートのフラッグシップモデル”。そして,ソニーによるとこの“スリムなボディ”というコンセプトの目指すところは,意外にも“持ち運べる”ことだという。

本体左右側面。
 A4ノートPCの大半は省スペースデスクトップPCとして使用されており,カバンに入れて持ち歩くことはまずない。しかし,ソニーではGRをモバイル用途で使用することも想定しているという。もちろん,バイオノートSRやバイオC1のように,常に携帯して歩き回ることを考慮したものではない。クルマや新幹線で持ち運べるようなモバイルということだ。たとえば,出張先でも会社と同じ仕事をこなしたいとき,会社と同じスペックを要求されるときなどに,GRの真価は発揮される。

 GRを持ち運べるマシンにするために,同社の開発陣は薄くすること,軽くすることに注力したという。同じソニーのA4ノートPCでも,バイオノートFXはもっとも厚い部分が54.2mmに達するのに対し,GRは39.8mmに収まっている。また,重量もGRのほうがFXより約200g軽い約3.3kg(バッテリおよびDVD&CD-R/RWコンボドライブ搭載時)となっている。

 なお,1月26日にGRの春モデルが発売された。ラインアップは2001年の冬モデルがPCG-GR9E,GR7E,GR5E/BPの3モデルだったのに対し,春モデルではPCG-GR9F/P,GR7F,GR5F/BPの3モデルに加えて最下位モデルのGR3F/BPが新たに追加された。最上位モデルのGR9F/Pは標準搭載するメモリが256MBから512MBに,プリインストールするOSがWindows XP Home EditionからWindows XP Professionalに,ハードディスクのフォーマットがFAT32からNTFSになったこと以外に,大きな変更はない。

 “持ち運べるハイスペックノートPC”とでも言うべきバイオノートGRだが,本レビューでは2001年冬モデルの最上位モデルPCG-GR9Eの使用感およびベンチマーク結果とともに,最新モデルPCG-GR9F/Pについても触れる。



ACアダプタ。サイズは幅59×奥行き123×高さ35mmで,それほど大きくはない。

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