まさに無敵のバイオノートGRに
死角はないのか?
最新かつ十分な機能を積み上げたハードウェアに死角はなく,ソフトウェアも豊富に搭載している。キーボードについて若干気になると書いたが,これは個々人の好みの問題であり,いちがいに使いづらいとは言えない。
PCG-GR9Eの同梱物。細長いカバーは,ウェイトセーバ。コンボドライブをとリはずしたあとのスロットに装着する。 |
バイオノートGRに死角はないのか? あるとすれば,無線LAN搭載モデルがないことだろう。IEEE802.11bを標準搭載するモデルを設定するか,ソニーのIEEE802.11a無線LANカード「PCWA-C500」を同梱するなどしてほしかった。
価格(オープンプライス)だが,ソニー関連会社であるソニースタイルドットコム・ジャパンが運営するWeb直販サイト“ソニースタイル”では春モデルのPCG-GR9F/Pが29万9800円,GR7Fが27万9800円,GR5F/BPが23万9800円,GR3F/BPが20万4800円となっている。ただし,これはすべてそれぞれのモデルに相当するスペックにカスタマイズしたソニースタイル版で,GR5F/BPの店頭販売品のCPUクロック周波数は1.13GHzだが,ソニースタイル版では1.20GHzとなっている。
1月24日時点での同スペックの他社製品と比較すると,デルコンピュータのInspiron 8100でMobile PentiumIII-M-1.20GHzに15型UXGA液晶など,GRとほぼ同じ構成を選択すれば,価格は30万9800円となる(グラフィックスチップはGeForce2 Go,32MBビデオメモリ,FDDを搭載,IEEE 1394はなし)。また,OSはWindows 2000 ProfessionalだがGRと同じくMobile PentiumIII-M-1.20GHzと15型UXGA液晶を搭載する日本アイ・ビー・エムのThinkPad A30pは,IBMダイレクト価格で44万9000円となっている(メモリ128MB,FDD,Bluetooth,無線LAN搭載)。他社と比較しても,GRは決して高いとは言えない。2002年1月時点ではUXGA液晶搭載マシンはまだ各社から出そろっておらず,そう考えるとむしろ安いとさえ感じられる。
以上から考えて,高解像度液晶を搭載する最高スペックのオールインワンノートPCの購入を検討している方には,バイオノートGRは自信を持ってお勧めできる。
迷わずGRを買うべきだ。