この文書で、我々はWindows XPに実装されているWindowsプロダクトアクティベーションの技術的な概要を示した。ここで我々は、プロダクトアクティベーションの間に送信されるデータが何を元にしているのか、そして、ハードウェアのアップグレードが、すでにアクティベートされているインストレーションに、どのような影響を及ぼすかを示した。
WPAの技術的詳細を調べた我々は、プロダクトアクティベーションが、多くの人々が予想してきたほど重大な問題だとは思っていない。我 々がそう考える理由は、WPAに、ハードウェア変更に対する許容性があるからだ。また、特定のビットフィールドの何らかの値に複数のハードウェアコンポネントがマップされることも、大いにあり得る。上述した実例で、我々はPX-32TSが、0x37 = 55という値にマップされることを知った。しかし、これと同じ値にマップされるCD-ROMドライブは、おそらく他にも数多く存在する。したがって、このビットフィールドの値から、我々が使っているのがPX-32TSなのか、それとも同じ値にマップされる他のドライブなのかを知ることは不可能である。
Windowsプロダクトアクティベーションに対する数多くの批判とは対照的に、我々は、WPAが典型的なハードウェア変更を妨げるものではなく、また、プライバシーを守るユーザーの権利も尊重していると考える。
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フーリー・ライセンスト社(Fully Licensed GmbH)は、オンラインでのソフトウェア・ライセンシングおよび配布に関する斬新なアプローチに重点を置いて、新規に事業を開始した企業である。詳しい情報は、同社のWebサイトを見ていただきたい。
同社の研究部門は、折に触れて、他の会社によって実装されたライセンシング・ソリューションを解析することがある。
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