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噂のWindows XP最新情報 ~ Microsoft社のWindows Product Activationの内容(下)

2001年07月20日 09時53分更新

文● フーリー・ライセンスト社/著、吉川邦夫/訳

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フーリー・ライセンスト社による文書
~ Inside Windows Product Activation A Fully Licensed Paper
2001年7月
Fully Licensed GmbH, Rudower Chaussee 29, 12489 Berlin, Germany
http://www.licenturion.com

序論

Windowsプロダクトアクティベーション(WPA)に関して、公開の場で現在行なわれている議論の特徴は、不確かさと憶測である。この文書で我々が提供するのは、WPA(ただしWindows XPによる実装)の技術的詳細だが、これは本来Microsoft社が、ずっと前に公表すべきであった。

我々は、どのソフトウェアベンダにも、ライセンス付きソフトウェアの使用を制限するライセンス契約を技術的手段で強要する権利があることを強く信じているが、それと同 時に、使用される手段がユーザーにとって実際には何を意味するのか、また、それによってソフトウェアの使用に制限がかかる可能性について、誰にも完全かつ詳細な知識を持つ権利があることを信じている。

この文書は、Windowsプロダクトアクティベーションに関して公開の場で投じられている疑問のうち、現在最も重要だと我々が考えている、次の二つの質問に答える。

  • アクティベーションの間に送信される情報は、正確には何なのか?
  • いったんアクティベートした後で、ハードウェアを変更すると、インストール済みのWindows XPには、どのような影響があるのか?

以上の質問に対する我々の答えは、Windows XP Release Candidate 1 (build 2505)に基づいている。これ以降のビルドや、Windows XPの完成バージョンは、ビルド2505とは違っているかもしれない(採用される暗号キーや、データ構造の一部のレイアウトなど)。

けれども、そのようなマイナーチェンジを別にすれば、Microsoft社が、同社のアクティベーション機構の全般的アーキテクチャを変更することはないだろう。したがって我々は、Windows XPの完成バージョンが出荷されるときになっても、この文書で提供する答えが、まだ有効であるだろうと確信している。

この文書は、WPAの内部の仕組みについて詳細な技術情報を提供する。ただし、いくつかのポイントでは、いささか議論をあいまいにしている。これはライセンスの強要を回避しようとする攻撃者が、そのもくろみに、ここで提供するアクティベーション機構を悪用することを防ぐためである。

ここで提供する情報が正しいことを確認できるように提供するコマンドラインユーティリティのXPDecは、http:// www.licenturion.com /xp/から入手できる。このツールは、本文書で提示するアルゴリズムを実装している。同じURLから入手できるソースコードも、ぜひ読んでいただきたい。

このXPDecの公開ソースコードから、我々は重要な暗号キーを削除した。したがって、このソースコードを再コンパイルしても、実際に使えるプログラムは作成できない。ただし、我々のWebサイトにあるXPDec実行ファイルには、そのキーが組み込まれているので、完全な機能を持っている。

ゆえに、WPAの内部機構について学ぶためにはソースコードのダウンロードを推奨するが、あなたがインストールしたWindows XPについて実験するには、実行ファイルを取得していただきたい。

この文書では、読者がWindowsプロダクトアクティベーションの一般的な手続きについて承知しているものとする。

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