(Xbox事業部制作統括部長宮田敏幸氏登壇。ゲイツ氏退場)
Xbox事業部制作統括部長宮田敏幸氏 |
【宮田敏幸氏】マイクロソフトXbox事業部制作統括部を担当しております宮田です。なんだかすごい紹介をされてしまいましたけれども、去年の春のゲームショウもこの会場に来ていたのですけれども、その時のことをちょっと思い出してしまいました。その時は、結構当時絶好調のクサナギさんを横目にですね、僕は結構その・・・・・・ゲームタイトルがなかなかできなくて、悶々とした日々を過ごしていたのですけれど、それからいろいろありまして、マイクロソフトに移ることになりまして、まさか1年後にこのステージに立って、ビル・ゲイツさんに握手で迎えられるとは夢にも思ってませんでした。まあ、はっきり言ってマイクロソフトに移ってよかったと思っています。
さあ、ところで私の担当する制作統括部の役割なのですけれども、それは日本で発売されるマイクロソフトブランドのXboxタイトルを制作することです。2つありまして、アメリカのマイクロソフト本社で開発しているタイトルの中から、日本のマーケットに合うタイトルをチョイスして、日本向けにローカライズをして、発売することが1つ。それともう1つは日本で独自にタイトルを開発して、日本やそして世界に発売していくことです。
アメリカの本社では、既にたくさんのXbox用のタイトルが開発中であります。マイクロソフトにはもともとPCゲームを開発している部隊がいて、皆さんご存知だと思いますが、『Age of Empires』とか、『Flight Simulator』とか『Links』などのヒット作品をたくさん作ってきています。今回さらに人員を増やしたり、外部の開発会社を取り込んだりして、今やもう700人ぐらいの巨大なチームとなって、その大半がXbox用のタイトルを制作しています。今日はその責任者のエド・フリーズもこの会場に来て、どこかで座ってくれているのではないかなあと思います。ですから私のミッションの1つはアメリカのタイトルを日本に紹介することなのです。
けれども、アメリカのタイトルって日本ではなかなか売れないですよね。それ、皆さんよくご存知だと思いますけれど。だから入社して初めてアメリカ本社に行った時に、向うのプランナーたちにはっきり言ったんですよ。アメリカのタイトルは売れないって。結構ショックだったみたいですけれど。でもそれでけんか別れしたわけではなくて、じゃあ売れるためにはどうしたらいいだろうって、すごくストレートで前向きなコミュニケーションを始めているんです。
2週間ぐらい前、3月の12日、13日だったと思いますけれども、シアトルでゲームストックというマスコミ向けのイベントがありました。アメリカ本社でXbox用に開発中のタイトルのうち、数本がその場で紹介をされました。まだ開発途上ですので、最終版の半分ぐらいのパフォーマンスだったと思うんですけれども、ほんとによくできてるんですね。びっくりしたんです。アメリカのゲームは売れないなんて言ったのを、ちょっと後悔してしまいました。
それで、急遽そのうちの4タイトルを、この東京ゲームショウで紹介してくれるようにエド・フリーズに頼んだんです。その4タイトルはスノーボードと、アメリカンフットボール、それから『Azurik』っていうアクションアドベンチャー、『Halo』というSFアクションシューティング。この東京ゲームショウの3日間、毎日1回だけですが、3時半からマイクロソフトのXboxブースで、実際に開発機上で動いているデモをいたします。ぜひ、見てください。
それでは、その4タイトルのハイライトシーンを収録したビデオがありますので、ぜひ、ご覧になってください。ちょっと簡単に解説をいたします。
(音楽と共に、ゲームの映像が流れる)
スノーボードゲーム『Amped』 |
まず最初に出てくるのは、スノーボードのゲームですね。このゲームは実際の山をそっくりまるごとモデリングしちゃってるんですね、コースを。で、開発しているチームがソルトレイクシティにありますので、もちろん地元の山も入っています。ってことは、来年の冬季オリンピックが開催される山もあるってことですよね。オリンピックの選手と同じコースが滑れるかもしれません。
アメリカンフットボールゲーム『NFL Fever』 |
さあ、次はアメリカンフットボールですね。なんてったって、アメリカンフットボールはアメリカの国技ですから、細かいところへのこだわりや、このゲームにかける思い入れもすごいものがあります。まあ、当たり前かもしれませんけれども、実際の選手やスタジアムを忠実に再現しています。これもいろいろ長年培ってきたノウハウだと思うんですけれども、操作性がすごくいいのがこのゲームの特徴だと思います。
アクションゲーム『Azurik』 |
さあ、次はアクションアドベンチャーです。このゲームはどこがすごいって、主人公のキャラがですね、青色なんですよ。最初はすごい変だなあと思ったんですけれども、だんだん見慣れてきてしまいました。キャラの動きもいいし、攻撃のエフェクトとかとてもよくできてます。
アクションゲーム『Halo』 |
さて、最後は『Halo』です。エイリアンをバリバリ打ちまくるゲームですね。すごくアメリカンなゲームだと思うんですけれども、世界観は魅力的にできてるし、武器や乗り物も忠実に再現されています。ここまで徹底しているとすごく爽快ですよ。完成度は一番いいと思いましたし、ゲームストックでも一番人気でした。
どうです、もうここまでできてるんですよねえ。この4タイトルに関しては、日本でも発売をしたいなあと考えています。もちろん、これから完成度はどんどん上がるでしょうし、日本で発売する場合には日本語に直すだけじゃなくて、こちらから担当者をですね、毎月のようにしつこいくらい送り込んで、日本サイドの要望をガンガン入れようと思っています。