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マイクロソフトとNTTコム、Xbox専用ADSLブロードバンドサービスで提携

2001年03月29日 19時36分更新

文● 編集部 今井睦俊

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米マイクロソフト社とNTTコミュニケーションズ(株)(以下NTTコム)は29日、都内で記者発表会を開催し、マイクロソフトの家庭用ゲーム機『Xbox』専用のブロードバンドネットワークサービスを構築するために、戦略的提携の締結で合意したと発表した。記者発表会には、米マイクロソフトのゲーム事業担当のロビー・J・バック(Robert J. Bach)上級副社長兼Chief Xbox Officer(CXO)、マイクロソフト(株)の大浦博久常務取締役、NTTコムの鈴木正誠代表取締役社長とソリューション事業部製造・サプライチェーン営業部長の井上英也取締役が出席した。

マイクロソフトの大浦常務取締役、米マイクロソフトのバック上級副社長、NTTコムの鈴木社長と井上英也取締役
左からマイクロソフトの大浦常務取締役、米マイクロソフトのバック上級副社長、NTTコムの鈴木社長と井上英也取締役

今回の提携の主な内容は、NTTコムがアクセスラインにADSLを利用したXbox用の“OCNブロードバンドサービス”を、米マイクロソフトへ提供するというもの。また、両社は、マイクロソフト(株)のXbox事業部と協力して、ブロードバンド対応のオンラインゲームサービスを共同開発するとしている。さらに、マイクロソフトのXbox事業部は、ブロードバンド対応のオンラインゲームの開発者向けに各種サポートを提供するという。3社は、8月を目途にXbox専用のブロードバンドネットワークを構築し、12月まで各種試験とサービス検証を実施し、2002年に本格的なサービスを開始する。

Xboxは、オンラインゲームに対応できるように10/100MbpsのEthernetポートと10GBのHDDを搭載
Xboxは、オンラインゲームに対応できるように10/100MbpsのEthernetポートと10GBのHDDを搭載している

Xboxは、Ethernet対応のLANアダプターを搭載しており、ADSLによる常時接続に対応したオンラインゲームを提供可能。また、NTTコムのブロードバンドネットワークと、同機搭載の3Dグラフィックス機能を併用することで、リアルタイムでインタラクティブなオンライン型ゲームサービスを開発できるとしている。さらに、同機は、10GBのHDDを内蔵するため、将来は、ブロードバンドネットワークを用いて、ゲームコンテンツ/シナリオ/キャラクターなどのデータをダウンロードし、ゲームの中身を更新可能という。記者発表会において、米マイクロソフトのバック上級副社長は、「Xbox専用のブロードバンドネットワークサービスでは、ゲーム機がネットワークに接続されるため、セキュリティーの確保と、ユーザーの識別が必要」と指摘し、「何千人規模のゲームプレイヤーと観戦者のコミュニティーが形成される」と述べた。一方、NTTコムの鈴木社長は、「2001年は、ADSLやFTTHなどのブロードバンド通信の元年と位置付けられ、今回の提携を機に、ブロードバンド対応のIPサービスを世界的に展開していく」と述べた。両社は、Xbox用のADSLアクセスのほかに、最高速度100Mbpsの光ファイバー接続の利用法も共同で研究するとしている。

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