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一太郎11

一太郎11

2000年12月27日 00時00分更新

文● 遠藤

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自由に使える無料サーバスペース「インターネットディスク」

 同社は前バージョン(一太郎10)の発売と同時に、インターネットを利用したサービスとして一太郎ユーザー専用サイト「一太郎Web」を提供してきた。今回は、一太郎11、花子11ユーザーを対象に同社が管理するインターネットのサーバ上に50MBまでのディスクスペースを無償提供する「インターネットディスク」という新サービスを開始する。

 このサービスを利用すると、自分のマシン(ローカルマシン)内に設けられる専用フォルダ(My Internet Disk)と、サーバ上のデータを同期させて、フォルダ内が常に同一で最新の状態にしておけるというものだ。

 利用するには、一太郎11(もしくは花子11)のユーザー登録、一太郎Webへの会員登録(入会は無料)、インターネットディスクサービスの利用登録を行い、その後同社の専用Webサイトから拡張モジュール(約1MB)をダウンロードしてセットアップする必要がある。

エクスプローラを使って、通常どおりにファイルのコピーや移動を行える。実は、このフォルダの本体は「マイ ドキュメント」フォルダ内の「My Internet Disk」だ。

 セットアップ後は、マイコンピュータ内に「インターネットディスク」アイコンが表示され、この中に「マイ ディスク」フォルダが作られる。インターネットディスクに置きたいファイルはまずここへ格納し、タスクバーの「インターネットディスク」アイコンをダブルクリックするか、マイディスク上で右クリックしてメニューから選択することで、同期作業(アップロード/ダウンロード)が行われる仕組みだ。

 このフォルダへは、エクスプローラを使って通常どおりのファイルのコピーや移動のほか、一太郎11、花子11からならば「ファイルを名前を付けて保存/開く」ダイアログボックスで直接指定できる。



 インターネットディスクは複数のPCからのアクセスを考慮しており、たとえば自宅マシン側でインターネットディスク内の「A」というファイルを削除して同期を行い、その後ノートPC側のインターネットディスク内には「A」がある状態で同期を行うと、自動的にノートPC側の「A」も削除される。こうすることで、ノートPCも自宅マシンも同じ状態に保てる。

同期したタイミングの情報はサーバ側で管理しており、それを見てリネームや削除などの同期も行っている。基本的にタイムスタンプ(更新情報)でチェックしているという。

 削除前に警告メッセージが表示され、やはり削除を取り消してファイルを残しておく、ということも可能だ。この場合は、現在接続しているマシン内にあるファイルをアップロードすることになる。ただし、そうなると今度は自分の記憶だけが頼りになるので、なぜ消したのかなど、ファイルの内容や構成をある程度把握しておく必要があるだろう。



「↑」はアップロード、「↓」はダウンロード、「×」は削除、「↑↓」はユーザー選択。ユーザー選択では、該当ファイルもしくはフォルダをアップロードするかダウンロードするかを決定できる。

 たとえば、2台のマシンに同じ状態の「A」というファイルがあり、それぞれに異なる編集を行って同期を行った場合は、どちらのファイルをアップロード(上書きされる場合はダウンロード)するかをファイル単位で選択できるようになっている。

 サーバに置くファイル形式に制限はないので、文書ファイルのバックアップにも使えるし、自宅と会社で同じファイル(住所録など)を使いたい場合にも便利だ。

 今後はディスク領域の追加や、テキストやPDAなどのファイルフォーマットの変換、データ転送といったサービスを、基本的に有償で拡充させていく予定だという(時期は未定)。



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