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ATOK14

ATOK14

2001年01月11日 00時35分更新

文● 遠藤

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ATOK14

ジャストシステム

通常価格:9800円
バージョンアップ価格:5000円(直販のみ)

一太郎11のレビューに引き続き、日本語入力ソフト「ATOK14」を紹介していこう。なお、β版では変換効率についてまだ調整中ということもあり、他ソフトとの変換効率比較は今回は行っていない。製品版が発売された際に、徹底的に比較した結果をレポートする予定なのでご了承いただきたい。

エンジンのチューンナップ

文の区切りを見直した新エンジンにより、より正確な日本語変換が行われるようになった。

 日本語変換効率においては群を抜くATOKが、さらにエンジンを強化し、より効率のよい日本語入力が行えるように磨きがかけられた。主に、ATOK13での変換エンジンの弱点部を洗い出し、AI用例情報を利用した文節区切りや、接頭/接尾語解析の強化、自動学習による副作用の低減などを行っている。

 その実力を確認するには、実際に文例を元に変換結果を見ていただくことが一番なのだが、始めにお断りしたように残念ながら今回は掲載できないため、製品版発売時に掲載予定のレポート「徹底検証! ATOK14その実力」(仮)で詳しく紹介する。



辞書システムの強化

辞書・学習では、標準辞書セットで使う専門辞書を選択できる。辞書自体の優先順位によって、候補ウィンドウに表示される語順も変更される。

 次に、変換効率と合わせて重要となる辞書システムに注目しよう。14では語彙の拡張によって生じた問題点を見直し、辞書運用システムを一新した。

 専門用語は別の辞書セットに用意し、使用するときは「F2」キーで変換する。このとき確定した単語は標準辞書セットに学習されて、次回からはスペースキーの変換で利用可能となり、使い勝手や変換速度が向上している。

 別辞書セットには「トレンド辞書」「経済・ビジネス用語辞書」「コンピュータ・インターネット用語辞書」「人名辞書」と4つの専門辞書が搭載された。

 また、同一の読み、同一品詞の語がある場合、優先したい語彙の入った辞書を上位に設定することで、変換候補に表示される語順も常に上に来るように指定可能になった。

 さらに、ノートPCで使用する際に嬉しい、基本辞書をまるごとメモリ上に読み込むことで、HDDへのアクセスを減らしてバッテリの使用時間を延ばせる「オンメモリ辞書」機能も付加されている。この場合に使用するメモリ量は、10MB前後となるという。



話し言葉への対応強化

 パワーアップした変換エンジンと、長音交じり・カタカナ交じり表記を大幅に追加した辞書により、従来よりもさらに口語特有の語尾を延ばしたり、「チョー××」などの付く最近の言葉が、スムーズに入力可能となっている。口語体で入力することが多いメール文書や、インターネットチャットなどではありがたい強化だ。

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