Webアプリケーションサーバにおいて、基幹連携こそがもっとも重要な要件である。冒頭、「Webアプリケーションサーバとは?」でもご紹介したように、もともとWebアプリケーションサーバとは、基幹システムとWebブラウザを、有機的に(つまりビジネスロジックを介して)仲立ちする存在として、この世に生を受けたともいえるのである。
ここでいう「基幹」とは、
- 各種RDBMS
- SAPやPeopleSoftのようなERPアプリケーション
- MQSeriesのようなトランザクションシステム
などである。基幹システムは、「Webアプリケーションサーバとは?」で説明した「データストア」の位置を占めることになる。
ロータス ドミノ R5の基幹連携機能は、
- ロータススクリプト
- ODBCドライバ
- ノーツポンプ
- LSCube
など、各々のシステムや開発者のスキルにあわせた数種類のサービスが用意されている。
ロータススクリプトは、ノーツの世界でずっと使われ続けてきたスクリプト言語だ。また、「ノーツポンプ」は、ロータス ドミノ用の基幹連携アドオンである。LSCubeは、DCOMにも対応した基幹連携の開発/動作環境である。
そして、ロータス ドミノ R5では、より簡単に基幹連携を実現するため、「DECS(Domino Enterprise Connection Service)」と呼ばれる機能が同梱されており、プログラミングをすることなく、DB2、Oracle、Sybaseなどとの基幹連携を実現するのだ。
DECS。こうしたテンプレートにパラメータを挿入していくだけで、データベース接続が可能になる |