実はここまで、「アプリケーションサーバ」と「Webアプリケーションサーバ」を明示的に分けていたのにお気づきだろうか。
どちらも役割は同じなのだが、アプリケーションサーバはシステムに特化したクライアントソフトを用意しないといけないのに対し、Webアプリケーションサーバの場合は、クライアントはWebブラウザですんでしまうのが特徴だ。
また、Webアプリケーションサーバの場合は、Web上で通信を行なうため、Webブラウザによる動作上の制約や、http上のセキュリティに関する問題もクリアしなければならない。
現在はほとんどのアプリケーションサーバがWebに対応しているため、両者のイメージはほぼ同じものとなってしまっている。
まとめると、アプリケーションサーバならば独自のプロトコルや独自のクライアントソフトウェアを使っている場合もあり得るが、Webアプリケーションサーバの場合は、クライアントはあくまでもWebブラウザが使われるというのが、両者の違いなのである。