聴けるから走れる。確かめられるから続く?
iPod nano&Nike+iPod Sport Kit
まずはiPod nano&Nike+の筆者からレポートを始めよう。iPod&Nike+を使うにはナイキ製の対応シューズが必要。シューズ内のソウルにセンサー部をセットすれば準備は完了だ。iPod nanoにレシーバーをセットしてちょっと歩くと、自動的に無線で同期してくれる。
iPod nano用イヤホンはバランスド・アーマチュア型の「Apple In-Ear Headphones」、EQは当然JAZZに固定。足音はおろか、自分の呼吸音さえ耳に入らないほど音楽に没入できる。ただ、そうは言ってもワイヤードだとイヤホンが外れやすいので、耳まですっぽり覆えるキャップをかぶった方が良さそうだ。
ランニング中には、時間や距離、走行速度、また消費カロリーなどを音声で伝えてくれる。画面を観なくてもコンディションが分かるのは本当に嬉しい。ただ、設定を忘れてデフォルトのままだと英語だったので、ちょっと頭で翻訳しながら「ちっともカロリー消費してないな……」などつぶやいたりした。
「曲とガイドを聴きながら走る」とにかくこの気持ちよさは代えがたいものがある。ナビ付き、BGM付きでドライブしている感覚に近い。走行中は完璧に曲の世界に没入できる。ただし周囲によく目を配らないと、信号がほとんどない皇居外周でも危険なのでご注意を。
さて、最後のポイントはこれでジョギングが「続けられそうか」ということ。このガジェットのもう1つのポイントは「投資効果」にある。冒頭にも書いたように使用できるのは対応シューズのみ、実際にモノを見るとオフィシャルジャージも上下で揃えたくなる。
すべてセットにすると結構なコストになるが、袖を通し、シューズの紐を締めるだけでかなりテンションが上がってくる。なにせデザインが良いので、うきうきと着てみたくなるのだ。そこがいわゆるダイエットグッズとの差だろう。
「使わないともったいない」という気分も手伝って走りに行きたくなる。そんなわけで結論は「形から入った方が長く続けられそう」だ。
GOOD&BAD
○ 曲とガイドを聴きながら走るのが気持ちいい。アバターを作ってコミュニケーションが出来るのも楽しい。iTunesと同期できるため身近な存在に感じられる。
× 使用できるのはナイキ製の対応シューズのみ。1から全てをコーディネートしようとするとかなりコストがかかる。「自分に投資することで続ける」タイプの人なら良いはず