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携帯ダイエットは挫折知らずか?

2009年03月01日 12時00分更新

文● 盛田 諒/トレンド編集部

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聴けるから走れる。確かめられるから続く?
iPod nano&Nike+iPod Sport Kit

 まずはiPod nano&Nike+の筆者からレポートを始めよう。iPod&Nike+を使うにはナイキ製の対応シューズが必要。シューズ内のソウルにセンサー部をセットすれば準備は完了だ。iPod nanoにレシーバーをセットしてちょっと歩くと、自動的に無線で同期してくれる。

iPod &Nike+iPod Sport Kitをセット。ナイキのオフィシャルジャージ上下はiPod nanoを差し込むためのポケットが付いており、イヤホンコードをクリップするためのラバーパイプも付いている

シューズのソール上にセンサー部をセット。iPod下部にレシーバーを差し込み、「iPod & Nike+」を選択。ちょっと歩くとシューズ内に入れておいたセンサー部と無線で同期する

 iPod nano用イヤホンはバランスド・アーマチュア型の「Apple In-Ear Headphones」、EQは当然JAZZに固定。足音はおろか、自分の呼吸音さえ耳に入らないほど音楽に没入できる。ただ、そうは言ってもワイヤードだとイヤホンが外れやすいので、耳まですっぽり覆えるキャップをかぶった方が良さそうだ。

スタートして間もなくのカーブを折れる。東京タワーを背にして走る。選曲はもちろん、くるり「東京タワー」

皇居前広場を通り過ぎた辺り。ここから九段下方面にゆるやかなカーブを描く。たしかYael Naim「Paris」が流れていたはず

 ランニング中には、時間や距離、走行速度、また消費カロリーなどを音声で伝えてくれる。画面を観なくてもコンディションが分かるのは本当に嬉しい。ただ、設定を忘れてデフォルトのままだと英語だったので、ちょっと頭で翻訳しながら「ちっともカロリー消費してないな……」などつぶやいたりした。

下り坂をラストスパート! The Notorious B.I.Gの「ノートリアス!」に合わせて一気に駆け下りる。堀にあわせて弓状に広がる青空が最高に気持ちいい

高々と両手を掲げて皇居ランニング終了! メニューからワークアウトを終了させ、本日のログを確認する。次はもうちょっとペースを上げたいもの

 「曲とガイドを聴きながら走る」とにかくこの気持ちよさは代えがたいものがある。ナビ付き、BGM付きでドライブしている感覚に近い。走行中は完璧に曲の世界に没入できる。ただし周囲によく目を配らないと、信号がほとんどない皇居外周でも危険なのでご注意を。

Nike+オフィシャルサイト。自分の走行データを細かく確認できる

自分だけのアバターを作成して、他のランナーたちとデータを比べることも。このライブ感はかなり楽しいかも

 さて、最後のポイントはこれでジョギングが「続けられそうか」ということ。このガジェットのもう1つのポイントは「投資効果」にある。冒頭にも書いたように使用できるのは対応シューズのみ、実際にモノを見るとオフィシャルジャージも上下で揃えたくなる。

 すべてセットにすると結構なコストになるが、袖を通し、シューズの紐を締めるだけでかなりテンションが上がってくる。なにせデザインが良いので、うきうきと着てみたくなるのだ。そこがいわゆるダイエットグッズとの差だろう。

 「使わないともったいない」という気分も手伝って走りに行きたくなる。そんなわけで結論は「形から入った方が長く続けられそう」だ。

GOOD&BAD

 曲とガイドを聴きながら走るのが気持ちいい。アバターを作ってコミュニケーションが出来るのも楽しい。iTunesと同期できるため身近な存在に感じられる。

× 使用できるのはナイキ製の対応シューズのみ。1から全てをコーディネートしようとするとかなりコストがかかる。「自分に投資することで続ける」タイプの人なら良いはず

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