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携帯ダイエットは挫折知らずか?

2009年03月01日 12時00分更新

文● 盛田 諒/トレンド編集部

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「心臓のBPMを聴く」この快感がやみつきになったら成功するか?
BODiBEAT

 続いてはヤマハの携帯プレイヤー「BODiBEAT」を使ったハシモト。脈拍計で左耳をクリップし、本体を白いバンドで同じく左腕に固定すれば準備は完了。イヤホンは安定させるため、耳から提げるようにセットするのがデフォルト仕様だ。

つづいてハシモトがBODiBEATをセット。イヤホンが安定するように頭の後ろから提げるように付け、脈拍計で左の耳たぶをクリップする。プレイヤー自体は同梱の白いバンドで左腕に固定する

 耳にクリップした脈拍計の測定値から、適正なBPMの楽曲が流れるというのは相当面白いはず。内蔵メモリーが512MBというのはやや不満だが、よく考えてみれば、実際ランニング時に聴くのに数千曲も必要ないだろう。

モリタ、ニシカワの後を追い、東京タワーを背に走る。やたら飛ばしてしまっては脚を痛めるだけ。ペースキーピングが重要なのだ

竹橋周辺。急な上り坂にさしかかり、ちょっと口をおさえながらのランニングになる

 だが、いざ流れてきたのはプリセットの内蔵音源。「ピッ、ピッ、ピッ」と脈拍がバックビートで再現されるのは確かに気持ちいいのだが、脈拍に最適なBPMと判断されない限り自分の入れた曲は流れないらしい。そういえばモリタの悪趣味で軒並みBPM速めのメロコアばかりが入っているはず……。おかげで設定を「ユーザー優先」にしても同じだ。意地でも聴こうと飛ばしたところ息が切れ、逆にゆっくりめのプリセットに入れ替わってしまった。

ペースキーピングが大事とは分かっていたのに…って背中なんか撮らないでください

それでも後半はなんとか巻き返し、お堀の坂を華麗に駆け下りる。先着したモリタとニシカワのアーチをくぐってゴール! つ、疲れた…

 ちなみにプレイヤーにはランプが付いていて、適正なペースのときにはグリーンに光る。オーバーペース時には「飛ばしすぎ」の意味でレッド、逆に息切れしてペースが落ちたときは「遅すぎ」の意味でブルーに変化するので、それが励ましになったりする。「次こそはオリジナルを聴いてやる!」という妙な目標感も生まれた。

パソコン上での設定画面。楽曲を登録すると、リストの右端にそれぞれのテンポ(BPM)が表示される

名前や身長などの個人データなどを設定し、ワークアウトの結果を参照。BPM平均値を比較することもできる

 これが続きそうかと言われると、正直ちょっと厳しい……。いや、確かに脈拍がバックビートで分かるのは楽しいのだが、まず「内蔵メモリー512MBの携帯プレーヤーに2万9800円」ということで既にハードルが上がっている。

 そこに来て、流れてくるのがプリセット音源だとやっぱりテンションが下がりがち。ちょっと強引でも脈拍のテンポに近いBPMの曲を流し、むしろそれに合わせて走れるなどの工夫が欲しかった。

 「携帯プレーヤーに、脈拍計によるナビゲーション機能が付いている」ではなく「脈拍計によるナビゲーションに、携帯プレーヤー機能が付いている」そう考えられる人なら続くだろう。今もジョギングをしていて、目標達成への正確なサポートを必要としている中級者向けかもしれない。

GOOD&BAD

 脈拍がリアルタイムで分かるという感覚が新鮮でなかなか飽きない。同梱ソフトに楽曲を登録すると、それぞれのBPMが分かるのでそれだけでもワクワク

× 走行中の脈拍と入れておいた楽曲のBPMが合わないとほとんどプリセットに……。やはりイヤホンが外れやすかったのでキャップが必須か

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