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ソフトバンク春フラッグシップ機が登場だ

ダブルワンセグ932SHを語り尽くす

2009年02月09日 09時00分更新

文● ヤシマノブユキ、西川仁朗/トレンド編集部

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注目のダブルワンセグは使えるか?

N さて、932SHと言えば、やっぱり「世界初」をうたう「ダブルワンセグ」機能が注目です。ワンセグの2画面表示ができて、録画も同時にできます。

左と右に均等に表示する形式。ここでは同じCMを流している

こちらは子画面を表示する2画面表示

 正直、私は2画面のテレビを普通に見るという経験はあまりないんですけど……。でも実際に見てみると、2画面を横に並べるんじゃなくて、子画面表示でメインの画面を大きくすると見やすいですね! 小さい画面の方で、ニュースとか天気予報を表示するとか。僕なら好きなお笑い番組とドラマを同時に表示しておいて、そのとき見たい方の番組を大きく表示して見るといった使い方をしたいな。

左のほうが子画面を表示した932SH。2年近く前の端末とはいえ、右の912SHに比べて液晶の明るさも随分変わった

N 実際、ワンセグをよく利用する人の視聴場所は「自宅のテレビのない部屋」みたいですね。例えば子供がいる場合は子供をあやしながら、寝かしつけるまでワンセグを見てたり、料理番組を録画しておいて調理しながら見るといった「マイテレビ」的な使い方みたいです。あと、主婦がママ同士でファミレスに集まった時に子供番組を録画しておいたワンセグケータイを子供に渡しておくんですって。そうすると、子供が静かにワンセグを見ていて、騒がないで済む。

「Y!ボタン」の下にある「TVボタン」を押すと2画面になる

 なるほど。子供の育児ツールみたいな使い方か。確かにそういう使い方も便利そうだね。いわばデジタル世代の「ガラガラ」みたいなものかな(笑)。

 あと、人によっては、この端末さえ持っていれば薄型のテレビとかレコーダーはいらないかも。裏番組も同時に録画できるし、動画を転送する手間もいらないから、それほどテレビを見ない人はこの端末で十分。例えば、春に就職や進学、単身赴任などで一人暮らしをするようになるけどテレビは持っていかないという人だったら、これ1台ですむでしょう。テレビとレコーダーを新しく買うより、この端末1台のほうが全然安いですし。おそらく2画面を見ることより、見たい番組が重複したときに、録画しておいて後で1つずつ見る時に一番役立つと思います。

N 新機能として音が出せない場所で見るための「字幕読むモード」があるんですけど、どうですか。字幕を最大11行に渡って表示してくれるのですが。

右にあるのが932SH。左の912SHでも同じ番組を表示しているのだが、テキスト量がまったく違う

 字幕読むモードは、番組の流れがパッと把握できてありがたい。今までの短い字幕ってずっと目で追い続ける必要があって、意外と番組に集中できなかったからね。もちろん字幕のない番組では表示できないけど、これなら単なる情報番組のときに、いちいちイヤホンをつながなくてもすむ。通勤時間に電車の中でワンセグ見ている人って結構いるしね。利用シーンが広がって使いやすくなるんじゃないかな。

ヴァーチャル5.1ch対応スピーカーで立体感のある音が広がる

N さて、この端末には新しくセンタースピーカーが搭載されて、「ヴァーチャル5.1ch対応」となりました。912SHと比べるのもなんですが、ボリュームも大きくなって、音の広がりなどの音質面も随分進化したように感じます。

中央の円のところがセンタースピーカー。画面に搭載されているRスピーカーとLスピーカーとあわせて、ヤマハが開発した3スピーカー用音場技術を搭載している

 確かに、音は随分いいとは思うんですが、バーチャル5.1サラウンドはオンとオフの差がいまいち分かりにくいですね。広がり感はあるような気がするんですが……。

N これは音源にもよるみたいです。シャープがやっている「SH-web」というウェブサイトがあるんですが、ここにある932SH用の音源を聞いていただきましょうか。これは、ヘリコプターの音や救急車のサイレン、あと、レーザービームみたいなのを撃ち合いしているシーン別の音源です。

「ポケット効果音」のサイトの中にある「932SH Mobile Theater」という音源を聞いてみた

 ぬぬっ! これはスゴイ! まるで背後からレーザービームで撃たれているような、音の広がり感がありますねぇ。対応音源ならかなりの効果が得られますし、中央のスピーカーがあることで奥行きと広がりが感じられる。ただ、横から聞くとダメで、前や後ろから聞いた方が、より臨場感が得られるみたいですね。

N 静かな編集部でボリュームを小さくして鳴らすと「イマイチ分からない」という意見もありました。それなりの音量で聞く必要があるみたいですね。

 サラウンドに対応していないコンテンツでも十分楽しめますし、いい音には聞こえます。しかし、サラウンド効果を本当に実感できるのは映画などの対応コンテンツでしょう。ただ、対応コンテンツがどれくらいのペースで増えていくのかという点は気になりますが。

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