いよいよAtomベアに組み込み開始
これで準備万端だ。前述通り、ここではDual Atom 330搭載モデル「R11S4MI-BA」を俎上に、いよいよ組み込みの開始をしよう。このベアボーンには英語ながらカラー写真も豊富な詳細マニュアルが付属されている。まずはざっと目を通し、まずはサイドパネルを外す。
さすがにスリム型ベアボーン、中はぎっちりといった様相だ。言い換えればある意味効率よくレイアウトされており、ベアボーン専用ケースならではと言えよう。大別するとドライブベイの外枠、電源、システムファンユニットの3構成になっており、さすがに組み込むには隙間に手を入れてというワケにはいかない。
ここからは順を追って組み込み作業に入ることにしよう。
組み込みの前に、同梱品を確認。縦置き用スタンド、ドライバCD、取り付けネジ、SATAケーブル(両側ラッチ付きでケーブル長:16cm/11cmの2本)となる。この他カラー画像が豊富な英語版組み立てマニュアルが付属する
背面にあるネジ1本でパネルを開ける事ができる。少々心許ないと思いきや、パネルと本体の精度も良く、不安は無い。きちっと締め付けることで、振動からくるビビリ音も出ないだろう。
サイドパネルを外すと目にはいるのが92mmシステムファン。ドライブベイの外枠はケースの大半を占め、電源を合わせるとマザーボードの“生存スペース”が非常に狭い事がわかる
次にフロントパネルを取り外したところ。ツメの部分を解除すればこのような状態に。スイッチ類やLEDのケーブルがマザーボードに接続されている状態なので、無理に引っ張らないように注意
ドライブベイの外枠を外す。フロント部にある2本のネジで着脱が可能。ついでにカードリーダーのUSBケーブルを外してしまう
ドライブベイ外枠部。カードリーダーにはスリットがあり、中の基板が丸見え状態になっていた。そしてDVDスーパーマルチドライブを装着させる。ネジは片方は側面2カ所、そして通常使用しない底面の4カ所のネジ穴を使う。筆者初めての経験
マザーボードと92mmシステムファンユニット部を横から眺める。ノースブリッジ部とCPU(Atom)にはアルミ製のパッシブヒートシンクがワイヤーフックで固定されていた。ちなみにサウスはむき出し。92mmファンがヒートシンク部に吹き付ける構造で、低発熱のAtomでは十分に冷却が可能。また吹き付けられたエアーは、背面の通気孔または電源の吸気ファンからケース外へ排出される
通常組み込みにおいては取り外す必要が無いファンユニット部。パルスセンサー付きの3pin仕様の92mmRoundファン。回転数等のスペックは公表されていない。ちなみにファンラベルには「Thermal control DF0922512SELN/0.18A/2.16W」の記載が。通電させてみると非常に静かなファンであった
こちらも本来組み込みに手順には必要としないが、せっかくなのでマザーボードとAtomの記念撮影。Atom搭載部分にはFOXCONNのロゴ入りアルミ製パッシブヒートシンクが象徴的。なおこのマザーボードにはSATAⅡ3Gb/sが2ポートの他、PCIが1本搭載されており、Low-Profileブラケットの拡張カードを使用する事ができる
電源はFSP150-50GLT(150W)が搭載されている。出力は+3.3V/12A、+5V/14A、+12V/10A、+5Vsb/2A、-12V/0.3Aで、20+4pin電源コネクタ、4pin補助電源コネクタ、SATA電源コネクタx2本のみで、4pinペリフェラルやFDDコネクタは装備されていない
メモリを装着。前述通りDDR2-667の2GB「Team TVDD2048M667C5」1枚挿し。なお最大搭載容量は2GBまでとなる
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