UMLへ対応、強力なテストツールも
3番目の「アプリケーションライフサイクルの強化」としては、UML(Unified Modeling Language)ダイアグラムへの対応が挙げられる。Visual Studio 2010では、UML 2.1.1をサポート。「単純に“絵”が描けるだけでなく、実際のコードと連動する。書かれたコードがアーキテクチャ通りになっているか検証も可能」(近藤氏)。
テスト機能も強化される。新たにテスター向けのテストツール「Camano」(コードネーム)を用意。あらかじめ定義したステップに則ってテスターがテストを実施し、その結果を記録。問題が発生した場合には、静止画/動画で画面キャプチャを取得して、バグレポートに添付できる。レポートは最終的にVisual Studio上で確認し、修正作業に活用する。「メールや口頭ではなく、(キャプチャを)目で見てどこに問題があったのか確認できる。テストの効率を上げ、問題解決の時間を短縮する」(近藤氏)。
Visual Studio 2010は現在、CTP(Community Technology Preview)版が公開されている。「ぜひ、多くの開発者の方にフィードバックいただきたい」(近藤氏)。
「Windows 7」の“あのUI”の実装方法も披露
キーノートの主役「Windows 7」については、マイクロソフト ビジネスWindows本部長の中川 哲氏が、実際の画面と簡単な実装方法(XAMLコード)を交えたUI周りのデモを披露した。すでに本誌記事で取り上げているもの(関連記事)と内容的にはほぼ同じなので、そちらも併せてチェックしてほしい。