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「次世代コンピューティングにおける開発環境」登場

仮想環境でのテストにも対応!Visual Studio 2010

2009年11月16日 09時30分更新

文● 吉川大郎/TECH.ASCII.jp

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マイクロソフトは、開発ツール「Microsoft Visual Studio 2010」を発表した。β2が、すでにダウンロード可能となっている。雑誌付録なども行なわれそうだ。

 Microsoft Visual Studio 2010は、ソフトウェア+サービス(S+S)のための開発ツールとしての機能強化を果たした。マイクロソフト デベロッパー&プラットフォーム統括本部 開発ツール製品部 エグゼクティブ プロダクト マネージャーの近藤和彦氏は、「設計、開発、デバッグ、テストの一連のサイクルにおいて機能強化が行なわれている」と述べる。

UML

UML対応のデモ。Microsoft Visual Studio 2010から、ドラッグ&ドロップでUMLのモデルを構築できる

 Microsoft Visual Studio 2010は、UMLへの対応がひとつの目玉だ。しかしそれ以外にも、別対応だったSilverlightの開発が標準対応になり、ドラッグ&ドロップによって画面デザインとデータの結合が可能になったり、.netへの対応も2.0から4.0までに広がり、さらにWindows 7への対応(ジャンプリスト機能を活用した開発が可能になっているなど)やAzure対応、複数スレッドのパフォーマンスチェックなどのマルチコア対応など、新プラットフォームへの対応も図られている。。

より快適なデバッグを目指した
開発ツール

InteliTrace

IntelliTrace。画面右隅、デバック実行履歴が表示されている

 開発ツールで追加されたのは、「IntelliTrace」と呼ばれるデバッグ実行履歴の管理機能だ。履歴を記録することで、デバッグ中に状態をさかのぼって確認できるようになっているほか、他のエンジニアに履歴を渡し、バグの再現性を確保する。

 このほか、開発ツールでは下写真のように細かい工夫が随所に施されており、「リッチなユーザーエクスペリエンスの実現」(前出近藤氏)を目指したツールになっている。

ピン留め

開発ツールの強化点。たとえば複数のパラメーターを比較しながら開発をしたい際には、使っていないパラメーターを“ピン留め”して編集画面にとっておける

ブレイクポイントのラベル

ブレイクポイントに、ラベルを貼ることが可能

次ページ「仮想化技術まで採り入れられた
テストツール」に続く

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