価格より性能を重視する中国のパソコンユーザー
最初からちょっと脱線してしまったが、定期的に注目度調査を行っている「太平洋電脳網」と「中関村在線」の2サイトのノートPCに関する注目度を調べることで、Netbookへの関心度を見てみよう。当記事では、既に2008年度のまとめが出ている「中関村在線」の結果にスポットをあてて紹介したい。太平洋電脳網のほうは、2008年の注目度傾向のまとめ記事が出た時点で筆者のブログのほうで紹介したい。
中関村在線で、2008年のノートパソコンの注目度についてまとめた記事を掲載している。これによれば、2008年4月の統計調査以降、ホームユースのノートパソコンやビジネスユースのノートパソコンとは別に、Netbookというカテゴリーを統計に入れているが、ほとんど注目されていないことが伺える。12月末の段階で10%程度だろうか。少なくとも中国において、Netbookをセンセーショナルに受け止める消費者は少なかったということが見て取れる。
人気は2kg台の2スピンドルノート
ノートパソコンの人気をCPUやサイズなどで細かく分けて見てみると、中国人にとっての理想のノートパソコンは、サイズでは「14.1型モニターで、2kg前後」、処理能力は「ローエンドCPUよりもCore 2 DuoでGPUが付けば嬉しく、CPU価格よりも処理能力が気になる」といったところ。軽量小型で非力なNetbookとはかけ離れていることが分かる。
とはいえノートパソコンの平均単価は下がっている。その理由は中国で売れ筋の2スピンドル機の価格が下がったためだろう。Netbookが途上国である中国のノートパソコンの値段を下げたとは言い難い。
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