スペック表見てもよく分かりません……サクサクなのはどれなの?
それではパソコンの総合能力を測るパフォーマンスの評価から見てみよう。
ベンチマークソフト「PCMark05」を利用して、システムの総合的なパフォーマンスとCPUやメモリー、グラフィックス、ディスクの各パーツのパフォーマンスを計測した。なお、VAIO type Zについては、第2回で計測した3DMark06と同様にGPU有効時(SPEEDモード)とGPU無効時(STAMINAモード)のそれぞれについて計測した。
1) 総合パフォーマンス
4機種の総合パフォーマンス評価(PCMark05で計測、PCMark Score) | |||||
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VAIO type Z(SPEED) | Let'snote F8 | VAIO type Z(STAMINA) | ThinkPad X200 | dynabook SSRX2 | |
5380 | 4864 | 4820 | 4510 | 3592 |
総合的なパフォーマンスを計測する「PCMark Score」値が最も高かったのは、GPU有効時のVAIO type Zの5380で、次がLet'snote F8の4864となった。一番スコアが低かったのはdynabook SS RX2/T9Gの3592。CPUクロックが他の3機種の半分程度と低いことが原因だろう。
2) CPUパフォーマンス
4機種のCPUパフォーマンス評価(PCMark05で計測、CPU Score) | |||||
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VAIO type Z(SPEED) | VAIO type Z(STAMINA) | ThinkPad X200 | Let'snote F8 | dynabook SSRX2 | |
6470 | 6410 | 5783 | 5780 | 3116 |
続いてCPUパフォーマンスを計測するCPU Scoreのスコアは、VAIO type Zが最も高く、次がLet'snote F8とThinkPad X200、最下位がdynabook SS RX2/T9Gという結果になった。CPUクロックは、VAIO type Zが2.53GHz、Let'snote F8とThinkPad X200が2.26GHz、dynabook SS RX2/T9Gが1.2GHzであり、CPUクロックをそのまま反映した結果となっている。
3) メモリーパフォーマンス
4機種のメモリーパフォーマンス評価(PCMark05で計測、Memory Score) | |||||
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VAIO type Z(SPEED) | VAIO type Z(STAMINA) | Let'snote F8 | ThinkPad X200 | dynabook SSRX2 | |
5503 | 5324 | 5022 | 5005 | 3251 |
メモリーパフォーマンスを計測するMemory Scoreの値も、CPU Scoreと同じ傾向を示しており、VAIO type Zが最も高く、次点がLet'snote F8とThinkPad X200、一番低いのがdynabook SS RX2/T9Gとなった。
4) グラフィックス総合性能
4機種のグラフィックス評価(PCMark05で計測、Graphics Score) | |||||
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VAIO type Z(SPEED) | Let'snote F8 | ThinkPad X200 | VAIO type Z(STAMINA) | dynabook SSRX2 | |
3681 | 2491 | 2336 | 2218 | 1436 |
グラフィックス性能を計測するGraphics Scoreの値は、VAIO type ZのGPU有効時が最も高く、次がLet'snote F8とThinkPad X200である。
5) ディスクパフォーマンス
4機種のグラフィックス評価(PCMark05で計測、Graphics Score) | |||||
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dynabook SSRX2 | Let'snote F8 | ThinkPad X200 | VAIO type Z(STAMINA) | VAIO type Z(SPEED) | |
10312 | 4447 | 4447 | 4340 | 4320 |
ディスクパフォーマンスを計測するHDD Scoreの結果は、dynabook SS RX2/T9Gが他の3製品の2倍以上という非常に高いスコアを記録している。dynabook SS RX2/T9Gは、HDDではなく、128GBのSSDを搭載している。SSDはHDDに比べて、リード(特にランダムリード)が高速なことが利点であり、体感的にもかなり動作が軽く感じられる。
◆
総合的なパフォーマンスが最も高いのは、CPUクロックが高く、単体GPUを搭載したVAIO type Zだが、Let'snote F8やThinkPad X200、dynabook SS RX2/T9Gも、モバイルノートパソコンとしては十分高いパフォーマンスであり、メール送受信やWebブラウズ、オフィスアプリケーションを利用した文書作成といった、一般的な作業に不満はない。
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