機能的にも強化されている各ブラウザー
最後に、各最新版ブラウザーの便利な新機能を説明しよう。Google Chromeは正式版でこれまでありそうでなかった「ブックマーク整理機能」を追加している。
RSS受信機能やオートフィル機能なども検討されているらしいが、「Googleリーダー」などのウェブアプリとの連携も含めて、シンプルさを保ったまま使いやすい機能が追加されることを期待したい。
Opera10αは、レンダリングエンジンの精度をさらに向上させており、ウェブ標準準拠への指針の1つとなる「ACID3 test」に100点満点で合格している。
また、「Opera Mail」がHTMLメールに対応するなど細かい機能が追加されている。正式版までにさらに機能が追加されることだろう。
年内にも正式版が登場する予定のFirefox 3.1は、ブラウザーにユーザー履歴を残さない「プライベートブラウジング機能」を追加。「video」タグや「audio」タグへの対応、Geolocation APIへの対応などもなされた。
そして、来年もブラウザー競争は熾烈さを増して続く
今年にわかに起こった各ブラウザーのスピード競争は来年も続くことだろう。さらに、ポータブルデバイス向けFirefoxの「Fennec」も登場することから、携帯分野での競争がより熾烈さを増すと思われる。
筆者としては、さらにウェブアプリケーションとの連携や、異なるマシンとの使い分けという面で、さらに新しい機能が登場してくると思っている。来年もブラウザー界は大きな動きがあることだろう。