チキンラン状態! ブラウザーはどこまで速くなる?
まずはASCII.jpの記事ではおなじみの「SunSpider Javascript Benchmark」(関連サイト)を試した。テストに使用したマシンは筆者のノートパソコン「ThinkPad X31」(Pentium M 1.70GHz、1.5GBメモリー、Windows XP)だ。
結果は、なるほどグーグルが言っていたことは正しかった! Google Chromeの正式版は、β版よりもさらなるスピードアップを果たしている。β版からの細かな調整でここまで速くなるというのは、よほどエンジンの設計が優れているのだろう。グーグル恐るべしである。
だが、Firefox3.1β2も速い。新開発のJavaScriptエンジン「TraceMonkey」を搭載したというだけあって、3.0の倍以上の速さで動作しているのだから、これまた驚きである。
「Lunascape5.0α」に搭載されたTraceMonkeyが、独自チューニングを施すことでGoogle Chromeよりも速くなったことを考えると(関連記事)、Firefox 3.1はJavaScriptエンジンの調整次第では、Google Chromeを抜けるだけのポテンシャルを秘めているといえるのではないか。
一方、「Opera Presto 2.2」という新レンダリングエンジンを搭載したOpera 10αは、体感速度が約30%向上したという話だったが、ベンチマークの結果からはそこまでの成績は出ていないようだった。
Prestoの詳細は不明だが、ひょっとしたらHTML+CSSのレンダリングエンジンなのかもしれない。これまた正式版での性能向上に期待したい。
今回、一番速かったのは「WebKit Nightly」。だが、これはSafariの開発中ビルドにあたり、α版ですらないため動作が非常に不安定で、アプリがうまく立ち上がらないこともあった。速さと安定性がトレードオフされているといったところか。参考記録のようなものだが、次のSafariに期待を持たせてくれる結果だ。