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貼って剥がせるという特性から使い道は色々

ポストイットは手帳として使っても便利

2009年02月05日 08時00分更新

文● 行正和義

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ポストイット色々

「Post-it」(ポストイット)は3Mの製品名だが、同種の付箋は各社から多数販売されている

 新しい強力な接着剤を開発していた米3M社の研究者が、失敗作としてたまたま作り出した、すぐに剥がれる“弱い接着剤”。当初使い道が見つからなかったその接着剤を付箋に使うというアイデアから、「Post-it」(ポストイット)が誕生したというエピソードは比較的よく知られているところだろう。

カドケシ

デスクサイドにオススメなのが、この「Post-it ポップアップノート くっつくケース」。糊の付いている部分が上下交互になっていて、1枚取り出すごとに次の1枚が取り出しやすい構造。裏面の両面テープでどこにでも貼りつけられる

 ともあれ、なにか思いついたら、すぐにメモとして書き込んで、会社のPCディスプレーから書籍、冷蔵庫まで、ありとあらゆる場所にペタペタ貼りつけるという、ポストイットが生み出したスタイルはもはや定番で、仕事にも生活にも欠かせないモノになっている。

 ポストイットの基本といえば、やはり黄色くて細長いしおりタイプ。本や書類に貼りつけて耳の部分をページの端からわずかに飛び出させるとインデックス代わりに使える。しかし、最近ではその用途に特化したカラフルな製品が登場している。さらに付箋の根本部分を半透明にすることで、付箋紙への書き込みと下の部分の可読性を両立させるなど改良が進んでいる。

無印良品のアイデア製品「透明付箋紙」(262円)。しおり型の付箋の先が色つきで、根本部分が半透明のプラスチック。よれたりしないので書類や書籍のインデックスとして最適

 付箋や伝言メモとしてだけでなく、手帳などの代わりに使うのに適した製品も増えている。3Mのポストイットのラインナップにも手帳(A7~A6)サイズより大きなA4サイズなどでも、さまざまな商品が用意されている。罫線や方眼が印刷された製品もラインナップされており、長文メモなどの用途に使いやすい。

 手帳やノートサイズの物を日常的なメモ取り用に使い、書き込んだものは手帳などに貼り付け、用事が済んだら剥がして捨ててしまうというメモ取り方法もよいだろう。さらに大判の「イーゼルパッド」と呼ばれる画板サイズ(A1とA2の中間程度)もある。壁に貼りつけて白板のように書き込みながらミーティングをして、残したい場合はそのままベリッと剥がして持って帰れるというわけだ。

 メモ取りアイテムとして見ても便利なポストイットの有用性を考えると、デスクの上の常備品としてのみ用いるのはいかにも勿体ない。そこでポストイットを普段から持ち歩くことを提唱したい。必ずや新しい活用法が発見できるはずである。

Post-it スタイルノート

表紙が付くなど、手帳代わりに普段から持ち歩いて使うことを意識した製品群も数多い。写真は「Post-it スタイルノート」

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