レコーダーとしての実力は極めて優秀。価格的にもお買い得
RD-X8では、10月から放送が始まった「スカパー!HD」への対応や、同社の液晶テレビ(ZH7000/Z7000/ZH500/ZV500シリーズ、関連記事)の内蔵HDDに録画した番組をネットワーク経由でダビングできる「レグザリンク・ダビング」にも対応した。
HDD内蔵テレビは気軽に録画できることが魅力だが、ディスク保存しにくいのが難点。その問題もRD-X8を組み合わせれば解消できる。
ハイビジョンレコーダーのユーザーの多くは、番組録画をHDDに録画し「見終わったら消す」というタイムシフト的な使い方をしており、番組をディスクに保存する人は決して多くはないようだ。
こういった実情や国内でも安価なBDプレーヤーが登場していることを考えると、レコーダーがBDを搭載することはマストではない。しかも、BDレコーダーとの価格差を考えるとその差は10万円近くになる。RD-X8を購入し差額でBDプレーヤーを購入してもおつりがくる価格差だ。
BDには書き出せないが、テレビ録画はもちろんハイビジョンでDVDに保存できる。コストパフォーマンスを考えれば、RD-X8の魅力はさらに輝きを増す。さらに、XDEにより膨大なタイトルを誇るDVDソフトもハイビジョンに迫る高画質で楽しめるとなれば、実用度は極めて高い。
もちろんBDは今後主流となるメディアであり、ハイビジョン番組をオンエアと遜色のない画質を維持したまま長時間録画できるので、高画質のままディスクに保存したいという人ならBDレコ以外の選択肢はない。
しかし、気軽にハイビジョン録画を楽しみたい人、光ディスクへの保存はあまりしないという人なら実用上はHDD/DVDレコーダーでなんら不足はない。そんな一般的なユーザーのためのモデルがVARDIAであり、RD-X8と言える。華やかさこそないが、実用性の高さにおいてはBDレコを脅かす実力を備えたモデルなのだ。