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RIMジャパンのトップが語る

世界累計1900万台出荷したBlackBerryの強み

2008年10月22日 14時00分更新

文● 松村太郎/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員

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メールやスケジュール管理など社内システムと連携させれば、出張にノートパソコンを持ち運ぶ必要がなくなる

BlackBerryで24時間戦える!?

 では、BlackBerryの導入はビジネスにどのような変化を与えているのか? 一言で言えば、外出先でノートパソコンが必要なくなり、社内の業務管理がよりスムーズに進むようになったことだろう。

 「昔の企業のマネジメント層は、部下から夜に急な決済案件が入ったとき、社内的な手続きは後回しにして、許可を出さなければなりませんでした。電子メールの登場で、社外でも連絡が取れるようになりましたが、いつでもパソコンを開いているわけではありません。BlackBerryはSAPなどの社内の業務管理システムと連携しているし、常に持ち歩いているため緊急事項でも決済を下すことができます」(上野氏)

「BlackBerryを家に忘れたら、多少手間がかかっても必ず取りに戻る」と述べる上野氏。グローバルで展開する同社の端末は日本のメーカーに比べて、1台の端末がたくさん売れるというスケールメリットがある。実際、1機種で100万台を越える端末もあるそうだ

 さらに、「プレゼンツールとしても活用しているユーザーも多い」と言う。Boldは本体メモリーのほかにmicroSDスロットでストレージを拡大しデータを持ち運びできる。また、BlackBerry端末上でファイルのやり取りや修正を行なえるため、出張先のプレゼンのためにノートパソコンを持ち運ぶ必要がない。身軽な出張が実現する。

 またBlackBerry Boldは、動画や音声の再生にも対応している。こういったマルチメディア機能が、「コンシューマーにエンターテインメントの楽しみを提供するだけでなく、ビジネスユーザーの仕事の効率も高める」と上野氏は述べる。

 例えばカーディーラーの営業マンが、お客さんから「展示されている車の別の色を見たい」と言われた場合に、その色のクルマが走っている映像をサーバーからストリーミングで見せてマイクロ・プレゼンテーションが可能だ。もちろん、場所に構わずオプションなどを含めた見積もり書を手元で作成し、見せることもできる。

HVGAの液晶はかなり鮮やかな印象だ

 「24時間効率的にビジネスシーンで活躍するのがBlackBerryです。ほかのスマートフォンだけでなく、ノートパソコンと比較しても戦えるほどのポテンシャルを持っていると思います。さらに、我々には非常に高度なセキュリティーの仕組みがあります」(上野氏)

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