トラックボールに対する嗜好は個人差が激しい?
小西:座談会メンバーでは、センタータイプのMarble Mouseを使っているのが3人で、ほかのタイプが1人ずつ。私は親指タイプ派だけど、センタータイプはどこが魅力なのかな?
小浜:僕は手の怪我のため左手で使う必要があったので、左右対称じゃなければ使えなかったんです。ケンジントンの製品も店頭で触ってみましたが、「Expert Mouse」は価格が高めだったのと、少々大きいので諦めました。
広田:俺はMacを使っているので、ケンジントン製品を使ってみたいなと思っていたけれど、やはり当時は高いという印象があったので……。他製品もいろいろ触ってみましたが、自分の手にしっくりくる形状なのは、Marble Mouseだけでしたね。
橋本:僕はノートもスティックポインターの製品しか使っていないので、人差し指で操作できるセンタータイプはスティックと似た感覚がある。だから慣れやすかったのでしょう。
北村:手が疲れにくいというのは、トラックボールの重要なポイントだよね。俺がTrackball Explorerを使っているのも、ホールド感の良さと疲れにくさかな。ただ、Marble Mouseとは求めるものが違うようだ。
Trackball Explorerは親指側に2つボタンがあって、そこに左右ボタンを割り当てているので、指1本で両ボタンを操作できる。ボタンは親指、ボールは人差し指と、2本の指だけで操れるのがいい。なるべく人差し指を玉から離さずにすむ。
小西:なるほどね。私が親指タイプを使ってるのは、使用感がマウスに似ているからかな。人差し指で左クリック、中指でホイール操作、薬指で右クリックという指使いは、マウスと同じだからね。疲れ具合はマウスと変わらないんだろうけど、マウスは普段使わないからな。なにせ自宅にはマウスなんか1個もない(笑)。
トラックボールでゲームもバリバリ!?
会議室に持ち込んだテスト機で、メンバーは各社のトラックボールを試す。フラッシュゲームのもぐら叩きをプレイして、どれくらいスムーズに操作できるかを実証してみた。メンバー中、北村と小西はヘビーゲーマーで、パソコンゲームもトラックボールで遊んでいる。もぐら叩きやらせてもうまい。
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広田:ゲームではトラックボールは使わないから、どうもうまくないな。ゲームのときはマウス。
小浜:トラックボールでゲームをするという発想はなかったですね。細かい動きをするものではないと思ってた。
北村:そうかい? 逆にボタン操作でボールが微妙に動いたりすることがないのは、ゲームにおけるトラックボールの利点ですね。ちょっとでも動けば、照準の位置がずれてしまう。トラックボールならFPSで確実に頭を狙い撃てるけど、マウスじゃ当てられない。
小西:同感。FPSなんかは、トラックボールじゃないとやってらんない。
それにマウスだと、左右に大きく動かすのに、マウス本体を持ち上げて動かすけど、トラックボールは玉を大きく転がすだけ。超高感度のマウスなんか必要ない!(笑)
北村:ゲーム機のコントローラーにトラックボールが採用されれば、爆発的に普及すると思うんだけどな。
小西:いや、絶対ないだろ……あれ、なんかあったよね? トラックボールついたコントローラーのゲーム機。
広田:「ピピン@アットマーク」ですよ!(爆笑)
小浜:分かった! トラックボールで華麗なゲームプレイをしてる動画をニコ動にアップするんですよ!
北村:ダメだろ、それ……。Fatal1tyにでも使ってもらって、Fatal1tyブランドのトラックボールでも作れば売れるかな?(編注:Fatal1ty/フェイタリティ、アメリカの有名なプロゲーマーで、彼の名を冠したゲーマー向けパソコン周辺機器が多数ある。関連記事)