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トラックボール復権運動始まる

私たち、トラックボールじゃなきゃダメなんです!

2008年10月11日 15時00分更新

文● 小西利明/トレンド編集部

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 マウスに優るとも劣らぬ歴史を持ちながら、常に日陰の存在だったポインティングデバイス、それがトラックボールだ。

マウスやタッチパッドに次ぐ、第3のポインティングデバイス「トラックボール」。トラックボールユーザーの多い編集部員が、その復権を期して熱い思いを語る!?

 90年代前半には、ノートパソコンのポインティングデバイスといえば、スティック式ポインターかトラックボールだった。それが今ではタッチパッド全盛で、トラックボール搭載ノートは中古ですら見かけない。

 しかし、我がASCII.jpのスタッフには、トラックボールを愛用する者が少なくない。少なくないどころか、3人に1人くらいはトラックボールユーザーというくらい、ユーザー比率の高い職場だ。

 世間一般では使いにくいと思われがち……どころか、存在は知っていても使ったことなど一度もない人の方が多いであろうトラックボールを、なぜ我々はかくも愛するのか? なぜトラックボールはメジャーになれないのか? 編集部のトラックボール愛好者を集めて、各社の代表的製品を試用しながら、トラックボール復権の鍵を探ってみた!


今回取り上げたトラックボール

 トラックボールは玉の配置によって、大きく3種類に分けられる。玉が中央に位置して人差し指や中指で操作する「センタータイプ」(人差し指タイプ)、左に位置して親指で操作する「親指タイプ」、大きな玉が中央に位置して、手のひらで操作する「手のひらタイプ」がある。右寄りに位置するタイプもあるが、指の使い方はセンタータイプとほぼ同様だ。

 以下で紹介するトラックボールも、この3タイプに分類している。

センタータイプ

Marble Mouse (amazonで購入

発売元:ロジクール
インターフェース:USB、PS/2
対応OS:Windows Vista/XP/2000/Me/98、Mac OS 8.6以降
価格:4179円(ロジクールストア価格)

 玉がセンターに配置された左右対称系のトラックボール。大きなボタンが玉の左右に配置されている。ホイールはないが、左右ボタンの横に小さなボタンがあり、スクロール操作を割り当てられる。ボタンの機能は付属ソフト等で変更可能。

Cordless Optical TrackMan (amazonで購入

発売元:ロジクール
インターフェース:USB、PS/2(無線式)
対応OS:Windows Vista/XP/2000/Me/98、Mac OS 8.6以降
価格:9429円(ロジクールストア価格)

 独自ワイヤレスタイプのハイエンドトラックボール。玉はやや右よりに配置。左右ボタンとホイールに加えて、フォワード/バックボタンなど5ボタン+特殊ボタン3を備える。各ボタンの機能は付属ソフト等で変更可能。

Optical TrackManの左側面

Optical TrackManの左側面。中央の銀色ボタンが左ボタンで、その上の銀色2つが、フォワード/バックボタン。ホイールの左右にあるのは、押し続けると自動でスクロールする「クルーズコントロールボタン」

ストリーム(MA-TB32UPS) (amazonで購入

発売元:サンワサプライ
インターフェース:USB、PS/2
対応OS:Windows Vista/XP/2000/Me/98/95/NT 4.0、Mac OS 8.6以降
価格:6804円

 5ボタンのセンタータイプトラックボール。玉の左に、ホイールを挟んで2つ、右サイドにも2つのボタンがある。玉とボタンの配置は、販売終了しているマイクロソフトの人気トラックボール「Trackball Explorer」に似ているが、操作感はかなり異なる。各ボタンの機能は付属ソフト等で変更可能。

ストリームを右前方から

ストリームを右前方から。右側面にも2つのボタンがあり、ボタンの役割は自由に設定できる

フォース(MA-TB35DS) (amazonで購入

発売元:サンワサプライ
インターフェース:USB、PS/2
対応OS:Windows Vista/XP/2000/Me/98/95/NT 4.0、Mac OS X/9.2.2~8.6
価格:6804円

 大きな玉をセンターに備えた、左右対称型のトラックボール。玉の左右に大きなボタンが2つあり、左側面(下写真の親指が触れている部分)にはホイールを備えている。各ボタンの機能は付属ソフト等で変更可能。

Orbit Elite USB/PS2 (amazonで購入

発売元:七陽商事
インターフェース:USB、PS/2
対応OS:Windows Vista/XP/2000/Me/98、Mac OS X/8.1以降
価格:3490円(オンラインショップ価格)

 Macintoshユーザーの間で知名度の高い、米Kensignton社製の左右対称型トラックボール。今回紹介している6製品では唯一、光学式ではない(同形状の光学式タイプ「Orbit Optical」も販売中)。転がすと玉が青く光るギミックを備えている。ボタンは2つでホイールはない。ボタンの割り当てを変更する機能もない。

親指タイプ

TrackMan Wheel (amazonで購入

発売元:ロジクール
インターフェース:USB、PS/2
対応OS:Windows Vista/XP/2000/Me/98/NT 4.0、Mac OS 8.6以降
価格:5229円(ロジクールストア価格)

 右親指タイプの3ボタントラックボール。同形状のワイヤレスタイプ「Cordless TrackMan Wheel」も販売中。人差し指で左ボタン、中指でホイール、薬指で右ボタンを操作するので、マウスに操作感が近い。ボタンの機能は付属ソフト等で変更可能。

手のひらタイプ

Expert Mouse (amazonで購入

発売元:七陽商事
インターフェース:USB、PS/2
対応OS:Windows Vista/XP/2000/Me/98、Mac OS X以降
価格:1万2495円(オンラインショップ価格)

 Kensington製トラックボールを代表する、大型球を使ったトラックボール。取り外し式のパームレストが付属する。3色のカラーバリエーションがあり。ボールの周囲にホイールとなる「スクロールリング」を装備し、ボタンはその周囲に4つ配置。ボタンの機能は付属ソフトで変更可能だが、このソフトがVistaに未対応なため、Vistaではボタン設定を変更できないのが残念。

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