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やっと出た! PCI Express版Sound Blaster X-Fiを試す

2008年08月12日 19時31分更新

文● 小西利明/トレンド編集部

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使い勝手のいいI/Oドライブ


 Fatal1ty Championには、「X-Fi I/Oドライブ」と称する外付けユニットが付属している。デフォルトでは本体にAUXライン入力端子を備えるアダプターが装着されていて、5.25インチベイに取り付ける形状となっている。アダプターは取り外し可能で、I/Oドライブ本体は3.5インチベイサイズとなっている。

X-Fi I/Oドライブ 5.25インチベイ状態

X-Fi I/Oドライブ。5.25インチベイ装着用にアダプターがついた状態

X-Fi I/Oドライブ 3.5インチベイ状態

3.5インチベイ用にアダプターを外した状態。ダイアルは押し込むと本体に収納できる

 I/Oドライブにはライン入力用のAUXライン入力端子のほかに、ヘッドホン出力とマイク入力(主にヘッドホン/ヘッドセット用)、マスターボリュームとマイクボリュームのダイアル、そして3つのLEDボタンが備わる。

I/Oドライブの前面

I/Oドライブの前面。左からAUXライン入力(ステレオ)、3つのLEDボタン、マスターボリュームノブ、ヘッドホン出力、マイク入力、マイクボリュームノブ

 ダイアル類は埋め込み式で、未使用時はI/Oドライブ内に収納できる。フロントパネルにカバーがあるようなPCケースでも、邪魔にならない。また、ダイアルは回転させるとクリック感のある仕組みになっていて、目視せずにダイアルを回転させても、どれくらい動かしたかが分かるので使い心地がいい。

5.25インチベイに装着した状態

5.25インチベイに装着した状態。LEDボタンはオン状態では赤く点灯する。ダイアルのクリック感も含めて、フロント部を目視しなくても操作しやすい作りになっている



3つのサウンドエフェクト機能


 3つのLEDボタンは、各種モード切替に使用する。ゲームモードLEDボタンはオン/オフによって、ゲームのサラウンドサウンド再生に最適化された「ゲームモード」と、それ以外の2モード※1を切り替えられる。

※1 音楽・ビデオ鑑賞に適した「エンタテインメントモード」と、低レイテンシー録音やエフェクト処理など、録音作業に適した「オーディオクリエイションモード」。

 ほかの2つは、X-Fi Titaniumが備えるオーディオエフェクト機能「X-Fi CMSS-3D」と「X-Fi Crystalizer」のオン/オフを切り替える。

 X-Fi CMSS-3Dは2chのステレオソースで疑似サラウンド再生を行なう機能。一方のX-Fi Crystalizerは、圧縮音源で失われがちな高音・低音域を補完して、鮮明な音を再現する機能である(関連記事3)。音楽を再生しながらオン/オフを切り替えると、どちらもはっきりと違いが分かるくらい効果的だ。

 ただし、楽曲やゲームのサウンドによっては向き不向きもある。モード切替や効果のオン/オフは、付属ソフト上でも切り替えられるのだが、I/Oドライブがあれば前面ボタンひとつで切り替えられる。手軽でいい。

各種機能を設定する「オーディオコンソール」

X-Fi Titaniumの各種機能を設定する「Creativeオーディオコンソール」。I/Oドライブがあれば、これらの機能の一部をボタン操作で行なえる

 また細かい部分で気に入ったのが、付属の設定ツール「Creativeオーディオコンソール」のヘッドホン設定だ。この設定には、ヘッドホンを接続するとスピーカーへの出力を自動でオフにする機能がある。ヘッドホンで音声を聞きたいときには、I/Oドライブ前面の端子にヘッドホンを挿すだけで出力が切り替わるわけだ。ヘッドホンとスピーカーを頻繁に使い分けるような人には、非常に便利な機能である。

オーディオコンソールのヘッドホン設定

オーディオコンソールのヘッドホン設定。Windows Vistaでは「再生デバイス」の切替でスピーカーとヘッドホンを切り替えられるが(サウンド機能により異なる)、ヘッドホンの抜き挿して切り替えられる方が使いやすい

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