クリエイティブメディアは30日、サウンドカード「Sound Blaster」シリーズの新製品として、PCI Expressインターフェースに対応した内蔵型サウンドカード「PCIe Sound Blaster Recon3D」シリーズ4製品を発表した。
PCIe Sound Blaster Recon3Dは、すでに販売中のUSB接続型サウンドデバイス「Sound Blaster Recon3D」と同様に、新開発のオーディオプロセッサー「Sound Core3D」を搭載した、内蔵型サウンドカードである。2008年に登場した「PCI Express Sound Blaster X-Fi Titanium」シリーズの後継製品であり、パソコンとの接続はPCI Express x1インターフェースを使用する。
ゲームなどでのボイスチャット用途の拡大を受けて、ボイスチャット機能「CrystalVoiceテクノロジー」に対応する点が大きな特徴である。ボイスチャット時の周辺ノイズ低減や音量の正規化といった機能や、音声にリアルタイムで多彩なエフェクトをかける機能を備える。また、付属の専用小型アレイマイク(エントリーモデルでは別売り)を利用する場合、マイクの集音範囲をRecon3Dのコントロールパネルから変更する機能もある。周辺の音も拾いたい場合は集音範囲を広げ、ゲーム中のボイスチャットのように、自分の声だけを拾いたい場合は正面に絞るといった操作が簡単にできる。
Core3Dプロセッサーは、THX社の「THX TruStudio Proテクノロジー」機能をチップ内に搭載。ステレオスピーカーやヘッドホンでも迫力のあるバーチャルサラウンド機能を実現している。これらの機能はコントロールパネルから簡単にオン/オフできる。ゲーム向けのサラウンドオーディオ機能「EAX ADVANCED HD 5.0」にも対応している。
カードのブラケット部分には入出力端子類が並ぶ。光デジタルオーディオ端子は入力、出力ともに搭載。5.1チャンネル分のアナログ出力(ピンジャック)3つに加えて、最大600Ωのインピーダンスのヘッドホンも駆動可能な、独立したヘッドホン専用出力端子も装備している。また、光デジタルオーディオ出力とアナログ出力への同時出力にも対応する。
製品ラインナップは以下の4製品。対応OSはWindows 7(32bitおよび64bit)のみ。なお「PCIe Sound Blaster Recon3D Fatal1ty Professional」のみ、同社直販サイトでの英語版パッケージ(付属ソフトは日本語版)のみの台数限定販売となっている。
製品名 | 概要 | 価格(予想実売価格) | 発売時期 |
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PCIe Sound Blaster Recon3D Fatal1ty Champion | プロゲーマー「Fatal1ty」の名を冠するゲーマー向け最上位モデル。5インチ/3.5インチベイに装着するフロントI/Oユニット「Sound Blaster I/Oドライブ」が付属する。 | オープンプライス(2万2800円前後) | 2012年1月 |
PCIe Sound Blaster Recon3D Fatal1ty Professional | ChampionモデルからI/Oドライブを省いた直販限定のゲーマー向けモデル。 | 1万6800円 | 12月中旬 |
PCIe Sound Blaster Recon3D Professional Audio | 日本プロデュースのオーディオ用途重視モデル。光デジタルケーブルとRCAケーブルが付属するほか、オーディオ編集ソフト「Creative Media Toolbox」が付属。 | オープンプライス(1万7000円前後) | 2012年1月 |
PCIe Sound Blaster Recon3D | ベースモデル。カード上を覆う「プロテクションシールド」が省かれているほか、専用アレイマイクも別売り(4000円前後)。機能面はほかと同等。 | 1万2800円前後) | 12月中旬 |