12台でもフツーに動いちまったよっ!
いきなり12台で負荷をドーンと増やすのも面白くないので、今回は先のノーマル状態に加え、WD10EACSを6台追加した状態と、さらに6台(合計12台)追加した状態を設定した。起動ボリュームはそのまま流用したので、現実にはHDD1台/7台/13台という構成になる。もちろんビデオカードはGeForce 9800 GX2のまま(おかげでベイの一部を前にずらして設置することになったが……)。とりあえずアイドル状態の消費電力をチェックしてみよう。
HDDが増えれば当然消費電力も増える。実に順当な結果だ。HDDを載せ過ぎると電源の出力が不足し起動しなくなるというトラブルシューティングの定番知識があるが、12台追加した状態でも普通に起動してしまった。WD10EACS+EA-650おそるべし。
次に起動ボリュームから各ボリュームに20GBの巨大なファイルをコピーした時の消費電力をチェック。HDDへのアクセスが発生するため、その分の消費電力(+CPU等の処理分)が上乗せされるはずだ。
ワットチェッカーの読み取り値がかなり激しく変動するため、この数値は“だいたいの値”と捉えていただきたいのだが、13台のHDDを動かしても300Wは超えていない。12台で構成されるRAID60ボリュームを作れば、もう少し増える可能性はあるが、普通にファイルをコピーするだけの作業なら12TBでもこの程度に収まってしまうことに驚きだ。
だが、これでは限界には1歩及ばない。この状態でGeForce 9800 GX2もフル稼働させてみよう。先のファイルコピーを行なっている最中に、3DMark06を稼働させた時の消費電力を較べてみる。
GPUによる電力消費が上乗せされたものの、それでもEA-650の総出力の半分程度に収まっている。ゲーム用ビデオカードに多量のHDDという偏った構成のマシンだが、EA-650はビクともしない。
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