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テレビサイドPC TP1

BDレコーダーより快適なテレパソ ソニーTP1登場

2008年06月25日 15時00分更新

文● 小西利明/トレンド編集部

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フィルムロール風UIで見たい場面をすぐ探せる

 Giga Pocket Digitalでは、録画した番組を視聴する際に、シーンごとにサムネイルをフィルムロール状に並べて表示する「フィルムロール」機能を備えている。これにより、見たい場面やCMの切れ目を、サムネイルから視覚的に把握して選べるようになる。

マウスモード時でのフィルムロール表示

マウスモード時での「フィルムロール」表示。場面ごとにサムネイル画像が並び、見たい場面を簡単に選べる

リモコンモード時のフィルムロール表示

リモコンモード時のフィルムロール表示。フルHD解像度のテレビに出力すると、サムネイルはかなり小さくなるが、おおよその内容はつかめる

 フィルムロールによる場面選択は、時間単位でスキップしたり、再生速度を変えた早送り/早戻しで見たい場面を選ぶのよりも、はるかに分かりやすく使いやすい。市販のデジタル放送レコーダーにもない、優れた機能と言えよう。

 また、録画番組中の音量の変化を抽出してバーグラフで表示し、盛り上がった場面を見つけ出す「盛り上がり再生」機能も備えている。

盛り上がり再生

音量の変化を時系列ごとにバーグラフで並べた「盛り上がり再生」


番組に付随した情報まで楽しむ「カタログビュー」

 既存のVAIO type Lなどには、「VAIO Video Explorer」という独特の機能があった。新TP1ではこの機能が、「カタログビュー」としてGiga Pocket Digitalに取り込まれている。

カタログビュー

録画番組の構成や詳細情報が見られる「カタログビュー」。任意の項目から再生できる

 カタログビューは録画した番組に関するメタデータをインターネット経由で取得して、番組に付随する情報を表示する機能だ。番組を録画すると、半日から1日後にメタデータが取得される。メタデータの内容は番組によって異なるが、時間軸に沿って並び、番組部分とCM部分の区分けや、各パートごとの番組の内容、CMの詳細情報、さらに番組中で紹介された商品やサービスの詳細情報などが取得される。

 すべての番組について詳細な情報が得られるわけではないが、例えばテレビ東京系列の報道番組「ワールドビジネスサテライト」を録画してみたところ、何分にどのニュースが報じられたかが、時系列順に細かくリストアップされた。見たいニュースがあれば、項目から直接その場面を再生できる。番組によっては、番組中で紹介された商店やレストランの情報(URL、地図等)まで取得できる。

カタログビュー(マウスモード)

カタログビューでは、番組中のCM情報を多角的に見ることもできる

 また番組中のCMについては、商品名やジャンル、企業名、関連するURLが表示される。細かいものでは、CMの出演者名や使われた楽曲まで含まれている。ユーザーはカタログビューから、興味のあるCMを選んで見ることもできるわけだ。単純に番組中にCMを流しても、レコーダーでは飛ばされてしまうだけだが、カタログビューでならCMを視聴者の興味を引きやすい形で提示したり、付加情報に誘導することもできる。まさに「通信と放送の融合」の好例、と言える機能ではないか。

リモコンモードでカタログビューのCM情報を表示した状態

リモコンモードでカタログビューのCM情報を表示した状態。ジャンル表示では各ジャンルごとに該当するCMが分類される

個々のCM情報

個々のCM情報では、タイトルや企業名、ジャンルといった基本的な情報のほか、CMによっては商品や企業のサイトの表示や、出演者や使用楽曲の情報まで表示される

 メタデータの取得までの時間がかかったり、番組によって情報量にバラツキがあったりもするが、カタログビューは「テレビをより多角的に楽しむツール」として、非常に面白い機能である。

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