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ソニー、「テレビサイドPC TP1」と「type R Master」の2008年春モデルを発表

2008年01月29日 15時00分更新

文● 編集部 小西利明

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 ソニー(株)は29日、「テレビサイドPC TP1」シリーズと、ハイエンドデスクトップパソコン「type R Master」シリーズの2008年春モデルを発表した。店頭販売モデルの価格は全機種オープンプライス。


テレビサイドPC TP1

VAIO TP1「VGX-TP1DTW」

VAIO TP1「VGX-TP1DTW」。BDドライブを内蔵し、録画したデジタル放送番組のムーブに対応

 薄い円柱状の独特の外見と、リビングの大画面テレビに接続して使う独特のコンセプトを持つパソコン「TP1」シリーズには、Blu-rayディスクドライブ内蔵やCPU性能の強化などが図られた新機種「VGX-TP1DTW」が追加された。ちなみにカラーリングは従来どおりの白で、米国で開催されたInternational CES 2008会場で展示された“黒いTP1”ではない。

 TP1DTWは、パソコン本体と地上/BS/110度CSデジタル放送チューナーユニット「VGF-DT1」のセットで構成されている。VGF-DT1の機能は従来同様で(関連記事)、ユニットとテレビをD端子経由で接続して放送を表示するほか、LAN経由でPC側から放送を視聴する機能を持つ。新しいTP1DTWでは、パソコン部分に記録型BDドライブを内蔵したことで、パソコン側HDDに録画したデジタル放送番組を、直接BD-R/REにムーブ可能となった。ただし、DT1とパソコンを有線LANで結ぶという仕様をとっているため、今後デジタル放送対応VAIOシリーズで予定されているダビング10への対応は行なわれないとされている。なお、パソコン側には地上アナログ放送チューナーも内蔵されている。

 パソコン部分の性能も大きく強化された。まず、CPUは最新のCore 2 Duo T8100(2.10GHz、2次キャッシュ3MB)となり、メモリーも標準で2GBを備える。処理能力の必要なBDソフト再生を考慮して、グラフィックス機能にも独立したGPUであるGeForce 8400M GTを搭載している。独立GPUの搭載は、ゲームなどを快適に動作させるのにも役立つ。HDDは500GBを内蔵している。

 C.T.O方式で販売されるTP1の「VAIO OWNER MADEモデル」(以下VOMモデル)では、CPUのバリエーションが増えており、より高速なCore 2 Duo T8300(2.40GHz)や、低速だが安価なCeleron 540(1.86GHz)を選択可能となっている。最大で750GBのHDDを内蔵したり、記録型BDドライブの代わりにBD-ROMドライブ(DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ機能を持つ)やDVDスーパーマルチドライブを選択することも可能となっている。

 店頭販売モデルの主な仕様は以下のとおり。予想実売価格は25万円前後。発売日は2月9日の予定。

VGX-TP1DTW
CPU:Core 2 Duo T8100(2.10GHz)|メモリー:DDR2-667 2GB|グラフィックス:GeForce 8400M GT
ディスプレー:付属せず|HDD:500GB|光学ドライブ :記録型BDドライブ|TV機能:外付け地上デジタル放送チューナー付属、地上アナログ放送チューナー内蔵|無線通信機能:IEEE 802.11b/g
サイズ:直径270×高さ91mm(本体のみ。VGF-DT1は高さ51mm) 重量:約3.7kg(VGF-DT1は約1.7kg)|OS:Windows Vista Home Premium
予想実売価格:約25万円前後

CPU性能を重点強化 type R Master

type R Master「VGC-RM94S」

type R Master「VGC-RM94S」(ディスプレーはオプション)

 ビデオ編集用途を重視するデスクトップパソコン“type R Master”シリーズは、VOMモデルのみ販売される。CPU性能が強化されたほか、先に発表された“VAIO type L”の新製品(関連記事)に搭載されているBD/DVDオーサリングソフト「Click to Disc Editor」がプレインストールされている。マザーボードを収納する“メインユニット”部と、光学ドライブや端子類を備えた“アクセスユニット”部の2つに分かれる構造は従来どおりだ。

 2008年春モデルでは、CPUに最新の米インテル社製クアッドコアCPU最上位品「Core 2 Extreme QX9650」(3GHz、2次キャッシュ12MB)を選択可能となっている。デュアルコアCPUの場合も、QX9650と同じ45nmプロセス世代のCore 2 Duo E8500(3.16GHz、2次キャッシュ6MB)~E8200(2.66GHz、2次キャッシュ6MB)を選択可能となった。同社では、SSE4命令に対応したこれらの新CPUにより、従来の最高速CPU(Core 2 Extreme QX6850)と比べて、ビデオエンコードで最大60%程度高速化されるとしている。

 選択可能な主な仕様は以下のとおり。価格は11万8800円から。発売日は2月9日の予定。

type R Master VGC-RM94シリーズ
CPU:Core 2 Extreme QX9650(3GHz)、Core 2 Quad Q6700(2.66GHz)、Core 2 Quad(2.40GHz)、Core 2 Duo E8500(3.16GHz)、Core 2 Duo E8400(3GHz)、Core 2 Duo E8200(2.66GHz)
メモリー:DDR2-800 1~3GB|グラフィックス:GeForce 8600 GTS、GeForce 8500 GT、Quadro FX 1500
HDD:250GB~4.5TB(750GB×6)|光学ドライブ :記録型BDドライブ、BD-ROMドライブ、DVDスーパーマルチドライブ×2など|TV機能:地上デジタル放送チューナー内蔵可能、地上アナログ放送チューナー内蔵可能
サイズ:幅430×奥行き441×高さ140mm(メインユニットのみ) 重量:約15kg(メインユニットのみ)|OS:Windows Vista Home Premium、Windows Vista Business、Windows Vista Ultimate

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