30歳代前半 資格はどのように活用するのか
続いて、資格をどのように活用するのかを説明しましょう。20代のころは、基礎なので“自分のために”がむしゃらに努力していれば良かったのですが、人生の転換期の30代になると“他人のために”意図的に使わなければなりません。
(1)顧客を安心させるために使う
資格を使えば、顧客を安心させてあげることができます。30代になると“あなた(顧客)のために…”とか“僕はできるんだ”と口で言っても信じてもらえるわけがありません。市場価値の高い(難易度の高い)資格取得という“行動”で示さなければなりません。“言葉”で説明するならこうですね。「資格は取ってからが重要なので、今の方が勉強はしていますよ。だから、安心してくださいね。」
(2)自信を持つために使う
仮に資格が取れなくても、「顧客の代わりに学習し、顧客のために資格を取る」と考えて努力しているのなら自信を持つことができます。顧客に示すことはできませんが、心の中で「資格取得の過程が重要。どうせ取った後にも勉強するんだから。」とつぶやきながら、胸を張ってかまいません。見てくれている人はいますから、頑張っているなら、胸を張りましょう。
(3)部下を育成するために使う
顧客に対しては“結果重視”ですが、部下に対しては真逆です。部下を育成するために、努力している姿勢を、これ見よがしにアピールしなければなりません。資格取得のために勉強している姿勢、取得したときの喜び、取得後の活用方法……それらすべてを部下に示します。そうすれば、部下は上司の背中を見て育ちますから、放っておいても勝手に勉強するでしょう。あとはOJTで、独学では学べないことだけをピンポイントで教えてあげれば、尊敬されること間違いありません。
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