似ているようで違いも大きい日本語入力操作
現在MacやWindowsでは、当たり前のようにキーボードからの日本語の入力や表示が可能だ。しかし、最初からそうだったわけではない。
新しいOSは、とりあえず英語だけを使えるものとして設計・開発されることが多く、MacやWindowsもその例外ではなかった。そのため、日本語処理に関する機能はあとから付け加えられることになり、英語の扱いとはどうしても異なるものにならざるを得ない。現在のOSは、極力「モード」というものを避けるように設計されているが、複数の異なる言語を破綻なく扱うためには、やはりモードに頼らざるを得ない。そのためMacでもWindowsでも、言語の入力モードを切り替えるためのインターフェースは重要で、メニューやキー操作の組み合わせ、さらに専用のキーを用意することで丁重に対応している。
とはいえ、キー操作の方法はOS間どころか、日本語入力プログラムの間でも統一されていない。そのため、さまざまなシステムを使い分けるのは骨が折れる。キー操作の方法をカスタマイズする方法が用意されているのがせめてもの救いだ。
今ではMacでもWindowsでも日本語に限らず、世界各国の言語を利用できるようになっており、Leopardではことえりを含む6種類の入力プログラムが付属する。また言語の切り替えはもっと上位のモードということになる。言語というものが存在する限り、モードから完全に抜け出すことはできそうもない。
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