MacとWindowsで若干異なるゴミ箱
GUIを採用した多くのシステムで、ファイルの削除機能に当たる「ゴミ箱」が採用されている。主にユーザーの誤操作や勘違いによって重要なファイルを失うことを防いだり、あるいはあとで気が変わって、いったん削除したファイルにまたアクセスしたくなった場合などに効果を発揮する。
現在では、ゴミ箱に何が入っているかによって、アイコンが変化するのも普通となっている。特にMacでは一般のフォルダーのアイコンは、そうした変化をしないため、ゴミ箱は視覚的にも目立つ存在だ。ゴミ箱はデスクトップ上でも最もGUIらしい要素の1つであることは間違いない。
ファイルやフォルダーを削除する際には、ゴミ箱に直接ドラッグするという直感的な操作方法が用意されている。ただし、ファイルやフォルダーのコンテクストメニュー、キーボードショートカットも用意しており、削除にもいくつかの選択肢がある。
ゴミ箱に入れたものを元に戻す際には、以前のMacにはそのためのコマンドが用意されていたが、Mac OS X以降では変更が加えられ、任意の位置にドラッグして戻す。Windowsは、元あった場所を覚えていて、コンテクストメニューで元の場所に戻せるようになっている。
ゴミ箱自体は、一般のフォルダーに近いものだが、中のアイテムを開こうとすると一般のフォルダーとの違いがあらわになる。MacとWindowsとでは、機能的にまったく異なる部分もあるので、時として戸惑う原因となる。
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