Macworld 2008 リポート Vol. 7
「Mac」が主役に返り咲き──波に乗るアップル、活気に溢れるMacworld会場(前編)
2008年01月21日 17時00分更新
新しい流れを作り出すアップル
今やアップルはパソコン系、音楽系、ガジェット系、ライフスタイル系、さらには携帯電話系のジャーナリスト達からも高い関心を集める会社になったのだ。
こう書くと、今は亡きSF作家、ダグラス・アダムス氏の言葉を思い出す。彼は最初にパソコンに出会ったとき「計算機だと思っていたコンピューターが、新しいタイプライターだと知った」という。しかし、やがて写真が表示されるようになり、さらに「テレビのようになった」と語る。
初代iMacのダイナミックな曲線や、Aquaのユーザーインターフェースは、常にその役割が変化し続けるパソコンのダイナミズムを表している。アップルが生み出す製品は、まさにその流れの変化の勢いが一番強い方向に向かって打ち出され、新しい流れを作り続けている。
*後編に続く
筆者紹介─林信行
フリーランスITジャーナリスト。ITビジネス動向から工業デザイン、インタラクションデザインなど多彩な分野の記事を執筆。「MACPOWER」「MacPeople」のアドバイザーを経て、現在、日本および海外の媒体にて記事を執筆中。マイクロソフトの公式サイトで執筆中の連載「Apple's Eye」で有名。自身のブログ「nobilog2」も更新中。近著に「スティーブ・ジョブズ ー偉大なるクリエイティブディレクターの軌跡」(アスキー刊)、「iPhoneショック」(日経BP刊)、「アップルコンフィデンシャル2.5J」(アスペクト刊)、「ブログ・オン・ビジネス」(日経BP刊)など。