iPhone、100ドルPC、Rolly、Eye-Fi Card、Spider Pro
日本未発売のレアモノ続出! 林信行お勧めの、忘年会で大ウケした「ガジェット5」
2007年12月30日 09時00分更新
EM・ONEで過去1週間分のテレビを見放題!
ロケフリやSlingboxは、テレビをパソコンやPDAを使って自宅などから離れたところでも見られるようにする製品だ。
筆者はWindows Mobile経由でSpider Proの操作ができるという理由で、ロケフリではなく、Slingboxを購入して、これをSpider Proに接続した。
おかげで今ではイーモバイルの「EM・ONE」を使って、いつでも、どこでも、放映中の番組はもちろん、過去1週間に放映されたどんなテレビ番組でも呼び出して見られる。おまけにHSDPAの接続速度とSlingboxの組み合わせは相性がいいのか、タクシーで移動しながらでもワンセグ放送にも負けないくらいの画質で番組を楽しむことができるのだ。
体験してみないと分からないかもしれないが、これはかなり画期的なことだ。
忘年会では、人々に今週見た面白いテレビ番組を聞き出し、その番組をEM・ONEから(Slingbox経由で)Spider Proを呼び出して再生してみせるという、ちょっとした手品を披露した。
相手がちょっといじわるしてマイナーな番組をいっても、すぐさま番組が現れるため、多くの人が驚いてくれた。
残念ながら、今のところ普通の人はなかなか見る機会がないSpider Proだが、2008年2月7日に開かれる日本テクノロジーベンチャーパートナーズ主催のカンファレンスにPTPが参加するようだ。もしかしたらこのイベントで実物を見ることができるかもしれない。
同社社長の有吉昌康さんは、広告も含めたテレビのビジネスや文化を守ることを非常に真剣に考えている人物だ。
今日、IT業界を見ると、放送業界 vs IT業界といった対決図式ばかりが見えてくる。しかし、こうした対決の構図をなくし、これまでのテレビのビジネスや文化を、最先端技術の後押しでさらに発展させる道もあるはずだ。有吉氏は、そうした文化を作り出す鍵を握る人物に思えてならない。
Spider Proを紹介する時には、必ずそうしたテレビの発展のもう1つの道筋の話と、2008年以降台頭するであろうネット家電の話しをして締めくくっている。
ちなみにこちらの記事で、今すぐ買える「4つの逸品」も紹介しているのでぜひ読んでほしい。
筆者紹介─林信行
フリーランスITジャーナリスト。ITビジネス動向から工業デザイン、インタラクションデザインなど多彩な分野の記事を執筆。「MACPOWER」「MacPeople」のアドバイザーを経て、現在、日本および海外の媒体にて記事を執筆中。マイクロソフトの公式サイトで執筆中の連載「Apple's Eye」で有名。自身のブログ「nobilog2」も更新中。近著に「スティーブ・ジョブズ ー偉大なるクリエイティブディレクターの軌跡」(アスキー刊)、「iPhoneショック」(日経BP刊)、「アップルコンフィデンシャル2.5J」(アスペクト刊)、「ブログ・オン・ビジネス」(日経BP刊)など。