Gigabyteに続いて2メーカー目となるAMDの未発表チップセット「AMD 790FX」を搭載したSocket AM2対応マザーボード「K9A2 Platinum」がMSIから登場した。
外観上の特徴はNorth bridgeとSouth bridge、PWM周りをヒートパイプで接続する同社の冷却機構「CIRCU-PIPE」を採用している点。ただし従来の縦型「CIRCU-PIPE」と異なり、今回のモデルでは横型に変更。CPUクーラーなどと干渉する心配はより低下したと言える。
一方、スペック上の特徴として挙げられるのが、SASことSerial Attached SCSIに対応するという点。サーバー/ワークステーション向けのマザーならいざ知らず、この手のミドルレンジ向けの製品としては珍しい機能だ。
同マザーは、計6個のSerial ATAポートと2個のeSATAポートも搭載するが、このうちピンクのSerial ATA×2とeSATA×2をコントロール(ブルーのSerial ATA×4はSB600)するのがPROMISE製チップ「PDC42819」。ちなみに、このコントロールチップは、今月1日に発売されたPromise製のPCI Express x1インターフェイスに対応したSAS/Serial ATA対応のRAIDカード「FastTrak TX2650」「FastTrak TX4650」で採用されているものと同じだ。SAS対応HDDの販売価格は通常のSerial ATA対応HDDと比較すると高価であるのは言うまでもないが、回転数1万5000rpmクラスのHDDが使用可能となるのは、この製品を選ぶうえで大きなポイントとなりそうだ。
主なスペックは拡張スロットがPCI Express(2.0) x16×4(x16/x0/x16/x0でCross Fire対応、VGA4枚差しの場合は全てx8動作)、PCI Express x1×1、PCI×2、メモリスロットはDDR2 DIMM×4(DDR2-1066/800/667、最大8GBまで)という構成。オンボードインターフェイスには、デュアルギガビットイーサネット(Realtek/RTL8111B×2)や8chサウンド(Realtek/ALC888)、IEEE1394(VIA/VT6308P)、Serial ATA II×6(RAID対応、SAS×2含む)、eSATA×2、IDE×1などを搭載する。
価格および販売ショップは以下の通り。オンボードデバイスにSASまで載って2万円台前半とは非常に安価といえる。「Phenom」対応のマザーボードとしては、かなり有力な候補となりそうだ。
価格 | ショップ |
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「K9A2 Platinum」 | |
¥22,800 | ZOA秋葉原本店 |
¥23,394 | USER’S SIDE本店 |
¥23,480 | アーク |
¥24,700 | TSUKUMO eX. ツクモパソコン本店II |
¥24,780 | TWOTOP秋葉原本店 |