週末見るコンテンツはコレ★ 第16回
【週末見るコンテンツはコレ★】
肉まんを死ぬほど食べても心は温まらない! 「レミーのおいしいレストラン」など心温まる“食”の3作品
2007年11月16日 21時10分更新
今回は、シェフに憧れるねずみと新米シェフの交流を描く「レミーのおいしいレストラン」、働く女性の悩みと葛藤が満載の「マーサの幸せレシピ」、そして、ファスト・フードを食べ続ける人体実験記録「スーパーサイズ・ミー」の3作品を紹介する。 外気が急に寒くなってきた昨今、暖かい食事を食べながら今回の作品を観て心も温まろう!
厨房の天敵は料理の天才!?
「レミーのおいしいレストラン」
「レミーのおいしいレストラン」
DVD
価格:3360円
発売日:2007年11月14日(発売中)
「レミーのおいしいレストラン/DVD コレクターズ・ボックス」
DVD
価格:1万5750円(5000セット限定)
発売日:2007年11月14日(発売中)
「レミーのおいしいレストラン」
Blu-ray
価格:4935円
発売日:2007年12月5日
http://wdshe.jp/disney/
発売:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ホーム・エンターテイメント
すったもんだの末、米ディズニーの子会社となった米ピクサー・アニメーション・スタジオ社の最新作。製作する映画はほとんど大ヒットという恐るべきアベレージを誇るだけにクオリティーの高さはオリガミつき。本作も大人から子供まで楽しめる、完成度がめちゃくちゃ高いファミリームービーに仕上がっている。
本作の主人公はネズミ、しかもドブネズミ。親会社の世界的人気者と完全にかぶるだけに、ピクサーファンとしては何かとヤキモキしてしまうが、ディズニーがいいって言うんだからいいんでしょう。
そして、まともな神経をしている人ならドブネズミが作った料理なんて絶対食べたくないハズ。僕だってそうだ。そんな凡人の不安をよそに、ピクサーは天才的な料理の腕を持つネズミと料理下手な見習いコックの友情を軸に、ファンタジーもけれん味たっぷりの見せ場もラブロマンスも詰め込んだ、満足度MAXな作品を届けてくれた。
ピクサー作品のポイントは CGのクオリティーが高くてキャラクターのデザインがキュート、というだけではない。最大のポイントは“大人も楽しめる”ところだ。主人公はオモチャだったり、魚だったり、モンスターだったりするが、彼らが生活している世界は僕たちが暮らしている現実世界と同じ。ドブネズミとして生きる苦悩、不潔なはずのドブネズミなのに天才的な料理能力を持ってしまったがゆえの苦悩もしっかりと描かれているので、物語が深い。
脚本に力を入れているからこそ素晴らしい作品が続々と誕生するのだろう。加えて、本作の監督は本連載第13回(関連記事)で紹介した「アイアン・ジャイアント」のブラッド・バート。何はなくとも押さえておきたい作品だ。
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