Q 今までも著作権侵害があったということ?
A YouTube日本語版の開始以前より 、『涼宮ハルヒの憂鬱』や『らき☆すた』 といった角川グループが著作権を保有するアニメコンテンツや映画など、約15万点の動画ファイルがYouTubeで閲覧可能な状態にあったという。これらの不正にアップロードされたコンテンツの閲覧回数は、最も視聴されたタイトルで350万ビュー超、合計で1億ビューに上る。
Q この実験への参加は、いつからYouTubeと話し合っていた?
A 今年の冬ごろから。著作物の不正アップロードの対策については、それ以前からYouTubeとやり取りしていた。
Q YouTubeに協力する目的は、不正アップロードを防ぐ以外にある?
A YouTubeの影響力は大きいため、著作権の管理をしっかりできるのであれば、コンテンツのPR活動に使っていければと考えている。ただし、それは実験中の著作権保護ツールが実用にたえるということが分かったうえでの話。
Q 一部報道では、「YouTube内に“角川専門チャンネル”を設ける」と報じられていたが、具体的に何を配信するのか?
A 現在、スカイ・パーフェクトコミュニケーションズが、YouTubeのパートナーページで展開しているようなイメージで、角川グループオフィシャルの専門チャンネルを用意すると思われる。
Q YouTube上で映像コンンテンツの販売は行なう可能性は?
A 現段階ではYouTubeに課金システムがないため、行なえない。YouTubeはあくまでPRのための場として考えているのであって、そこから別のコンテンツ配信サービスやEC(物販)サイトにジャンプしてもらい、コンテンツやパッケージを購入するという利用方法になる。
(次ページに続く)