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デジタル指紋って? 角川専門チャンネルとは?

角川とYouTubeの協業は、何を生み出すか

2007年07月27日 23時15分更新

文● 広田 稔(編集部)

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 角川グループホールディングスは26日、グループのネット配信会社・角川デジックスが、グーグルが開発している映像向けデジタル指紋技術の実証実験に参加すると発表した(関連記事)。なぜ角川は今回、実験に参入したのだろうか。角川グループホールディングスと角川デジックスを取材し、関連情報をまとめた。

YouTube
YouTubeのスクリーンキャプチャー

Q デジタル指紋技術とは?

A 異なる2つのデジタルコンテンツを照会し、それが同一のものであるかを判断する技術

 ここで言う“指紋”とは、そのコンテンツだけに含まれている特徴を指す。人間の指紋がひとりひとり異なるように、そのデジタルコンテンツだけに含まれる情報を利用して、オリジナルかどうかを比較するのだ。

 具体的には、デジタルコンテンツをスキャンして映像や音声に含まれる一定のパターンを記憶させ、別のデジタルコンテンツと照らし合わせることで、同一のものかどうかを調べている。

 YouTubeはデジタル指紋技術を、違法にアップロードされたコンテンツを調査するために利用している。しかし、この技術を応用すれば、音楽のメロディーを元に、曲名やアーティスト名などの曲情報を割り出すという使い方も可能だ。

グレースノート iTunesなどに楽曲データベースを提供している米グレースノートは、“MusicID”という楽曲認識サービスで音声のデジタル指紋技術を提供している。これにより、波形データを元に曲名やアルバム名を割り出せるようになる

Q YouTubeが行なっている実証実験の内容は? また、角川はその実験で何を協力する?

A YouTubeではこれまでも、テキスト向けと音声向けのデジタル指紋技術を用意していた。さらにこの6月に、YouTubeを買収したグーグルが、映像向けデジタル指紋技術の実験を行なっていることを明らかにした。

 角川はこの実験に参加し、YouTubeから映像向けデジタル指紋技術を含む著作権管理ツールを受け取る。角川はこのツールを試用し、実運用に耐えるものかどうかをチェックして、YouTube側にフィードバックする。

 角川は、自社のコンテンツをできるだけ多くデジタル化しておき、「著作権を侵害している映像がある」という報告を受けた際には、ツールを使ってアップロードされたコンテンツと照らし合わせる。もし不正にアップロードされたものであれば、角川側が削除を行なう

 今までは著作者やコンテンツホルダーがYouTubeに削除依頼を出すだけで、実際の削除はYouTube自身が行なっていた。実験中のツールではコンテンツホルダー自身が削除できるようになった点が新しい。


(次ページに続く)

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