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スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典第107回

プロジェクター内蔵のスマホを開発、無線LANルーターTP-Linkの新たな動き

2018年09月09日 18時00分更新

文● 山根康宏

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 スマートフォン市場には異業種からの参入も目立っています。ネットワーク機器を手がけるTP-Linkもその一社。2016年参入という後発メーカーの’同社はどのように市場を開拓しようとしているのでしょうか?

スマート家電のコントローラーとしてスマホを投入

 TP-LINKといえば日本でもWi-Fiルーターなどを多数販売しているネットワーク関連機器を手がけるメーカーです。近年は家庭内でもWi-Fiを使う製品が増えています。コンセントに挿して家電の電源のオンオフ操作ができるスマートプラグはその代表例でしょう。また海外ではネット接続に対応したスマート家電が増えています。

 家電がスマートフォンで自由に操作できる「スマートホーム」はこれから急激に普及が進んでいくものと見られています。TP-Linkも家庭内のネットワークのハブとなるルーターを手がけていることから、それに繋がるスマートプラグなどを製品化することでビジネスの拡大を目指しました。iPhoneなどのアクセサリを販売していたベルキンがiPhoneなどで使えるスマートプラグを製品化し、さらにはルーターで有名なリンクシス製品をシスコから買収したように、いまやスマートホームとルーターは切っても切れない関係になっているのです。

 そしてスマートホームのコントロールにはスマートフォンを使います。ならば自社でスマートフォンも販売し、スマートホーム関連製品をトータルソリューションとして提供しようとTP-Linkは考えたわけです。スマートフォン参入に際し「Neffos」のブランド名を立ち上げ、2016年1月開催のCES2016で3モデルを発表しました。

 最初の製品「Neffos C5」「Neffos C5 L」「Neffos C5 Max」は、5型1280x720ドットディスプレー搭載のC5を中心に、下位モデルのC5 Lは4.5型854x480ドットディスプレー、上位モデルのC5 Maxは5.5型1920x1080ドットディスプレーと、ディスプレーサイズと解像度の差をつけ、さらにCPUはメモリ、カメラで作り分けています。ヨーロッパや新興国をターゲットとして、100から200ドル台の手ごろな価格でボリュームゾーンを狙いました。

 しかし、スマートフォンへの参入後発ということでキャリアでの取り扱いや家電量販店の目立つ位置での販売は見込めません。そんな欠点がありつつも消費者からは悪くない評価を受けることに成功したのです。

TP-Linkのスマートフォン、NeffosブランドのC5

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